170匹以上の犬を放置し虐待した疑いなどで元ブリーダーの男逮捕
都からは48回の指導 東京・八王子市
2023年3月29日(水)
繁殖させた犬を劣悪な環境で放置し虐待したなどとして、元ブリーダーの男が逮捕された。
その数は一時170匹以上に膨れ上がっていた。
尾川隆容疑者(46)
東京・八王子市の元ブリーダー尾川隆容疑者(46)は1月、販売用に繁殖させた甲斐犬などを不衛生な環境で放置し虐待した疑いなどがもたれている。
警視庁によると、尾川容疑者は子犬の需要が大きいことから繁殖を繰り返したが、販売がうまくいかず、多い時で170匹以上が放置状態になっていた。
「鼻をつんとつくような臭いといいますか、そんな感じで給水機が緑色になっていて、コケが生えていたりとか」(犬の保護を手伝った男性)
尾川容疑者は、犬の逃走などで東京都から48回の指導を受けるなどしていたが改善されなかったため、逮捕に至った。
「しっぽが半分くらいちぎれた子とか、耳の三角のてっぺんがなくなってる子とか。人にお世話してもらってた犬じゃないような」(犬を引き取った男性)
取り調べに対し「許容範囲を超えた。半年から1年に1回交配させていた」と容疑を認めている。
(ANNニュース)
劣悪環境の中一時170匹以上に…犬を虐待や飼育放棄の疑い 元ブリーダー逮捕(2023年3月29日) - YouTube
最大170匹超を多頭飼育…天然記念物「甲斐犬」を劣悪環境で虐待か 元ブリーダーを逮捕 - YouTube
劣悪環境で飼育の元ブリーダー「甲斐犬普及させたいと」柴犬も取り扱い…
10年超で約300匹・3200万円売り上げ
2023年3月30日(木)
天然記念物の甲斐犬を劣悪な環境で飼育し虐待した疑いで、元ブリーダーの男が逮捕された事件で、男が「減少傾向の甲斐犬を普及させたいと思った」と供述していることが分かった。
元ブリーダーの尾川隆容疑者(46)は、2023年1月に東京・八王子市で、天然記念物に指定されている甲斐犬を劣悪な環境で飼育した動物愛護法違反の疑いで逮捕された。
その後の調べで尾川容疑者は「甲斐犬が減少傾向にあることを知り、普及させたいと思った。甲斐犬だけでは需要が低く、柴犬も取り扱っていた」と供述していることが分かった。
尾川容疑者は、見た目や健康状態で1匹1万~30万円で販売し、2010年からの13年間で約300匹を売り、3200万円の売り上げがあったという。