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藤あや子が知った「動物愛護」の意味

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マルオレに会うまで保護猫の存在を知らなかった…
藤あや子が知った「動物愛護」の意味

2022年9月25日(日) 

◆藤さんが熱心にチャリティー活動する理由
twitter(@fuji_ayako)やInstagram(@maru0reland)などで愛猫「マルオレちゃん」(マルくん、オレオちゃんの姉弟猫/藤さんはマル坊、オレちゃんと呼んでいます)の写真を日々公開し、「猫のお母さん」としても人気を集めている歌手の藤あや子さん。

9月8日、歌手の藤あや子さんはこんなツイートをしました。
---------- 本日、9月8日「マルオレの日」にチャリティーグッズの収益から寄付をさせて頂きました 猫の腎臓病治療薬の研究開発費として宮崎徹先生が立ち上げられたAIM医学研究所に¥300,000 アニマルドネーションに¥300,000 マルオレチャリティーグッズをお買い上げ頂いた皆さまありがとうございました ----------

毎年、9月と2月にチャリティーグッズの収益を寄付をしています。
9月20日~26日は動物愛護週間ということもあり、藤さんが猫に関するチャリティー活動に力を注ぐ想いについて、お話をじっくり伺いました。


写真提供: 現代ビジネス

◆心を動かしたマルオレちゃんの存在
「年に2回、2月22日の『猫の日』と9月8日の『マルオレの日』にマルオレグッズのチャリティーグッズの収益を寄付しています。黒猫のマル坊の9、ハチワレのオレちゃんの8で、私が勝手に『マルオレの日』と命名しちゃいました(笑)」と藤さん。
『猫の日』には藤さんの故郷である秋田県のに猫用のワクチンを寄付され、秋田県の動物愛護センター「ワンニャピアあきた」で保護されている猫たちの感染予防に使用されたといいます。
『マルオレの日』では、以前藤さんが対談を行った猫の腎臓病研究を行っている東京大学の宮崎徹さんの研究所と、藤さんと交流がある動物愛護団体の『アニマルドネーション』に寄付されました。
「猫の腎臓病は本当に深刻な問題です。うちの猫たちの将来を考えるだけでなく、現在闘病されてい猫さんも本当にたくさんいらっしゃいます。対処療法しかない中、猫も猫と暮らす多くの方が悩み苦しんでいます。いち早く猫の腎臓病治療薬が完成してほしいと心から願っています。本当に宮崎先生の活動が早くて驚いています。以前お会いしたときに、猫腎臓病ケアのフードの開発もされているとお話されていたのに、あっという間に発売になって。お会いしてお話したときの熱意や本気度は本物だなとしみじみと感じています。これからも研究に注目していきたいですね」
SNSでも藤さんのやツイートや宮崎先生の対談動画から、「猫に腎臓病が多く、治療薬がないという問題を知った」「宮崎徹さんの研究を知った」という声が数多く上がっていました。
実際に、藤さんの寄付がきっかけで、猫腎臓病治療薬への関心や寄付が集まったともいわれています。
「いえいえ、私の力は小さなことです。それだけ猫腎臓病と闘っている猫さんや家族が多いこと、また宮崎先生の研究が素晴らしいからだと思います。  私自身、もともと動物関連のチャリティーや動物愛護に熱心だったというわけではありませんでした。子どもの頃から動物好きで、捨て猫を見つけると放っておけず、また拾ってきたの!  と言われながら飼うこともあったけれど、『保護猫』という言葉もマルオレちゃんと暮らすまで知りませんでした。マルオレちゃんとの暮らして、自分の意識が徐々に変わっていきました。  先ほど、子どもの頃拾ってきた猫に“飼う”という言葉を使いましたが、この言葉を使うことに違和感を覚えるようになったんですね。マルオレちゃんと過ごすようになってから、“飼う”じゃなくて、“暮らす”だな、と。だって家族といっしょじゃないですか、家族に“飼う”という言葉は使いたくないというより、使えないですよね」


写真/藤あや子

◆人間も動物も「やさしさ」が基本
「家族であるマルオレちゃんに幸せでいてほしい」という想いをきっかけに、次第に動物愛護への関心も高まっていった藤さん。
保護活動をしている動物愛護団体さんの活動などから、想像を超える数の猫たちが保護されていることを知ったといいます。
「知ってみると驚く現実がありました。“動物愛護”というとちょっと強い言葉で、大げさなものと感じる方もいるかもしれません。でも、地球上に生きているのは人間だけじゃないんですよね。動物たちも地球の住民であるのに、今は人間がいろんなことを決めているために、動物たちに迷惑をかけていることがたくさんある。本来はもっと互いに取っていい状態で共存しなくちゃいけないのに、自然界に動物の問題もそうですし、犬や猫という身近な動物たちでも飼育放棄などの問題が起きています。  秋田県に『ワンニャピアあきた』という当物愛護センターがあるんですが、そこで『動物にやさしい秋田』を目指しているとお話されていて、そのキャッチフレーズがすごくいいなと思ったんですね。私にとってはキラキラしたものに思えました。人間も動物も本来は同じ生き物。でも、それを忘れている人間が残念ながら増えてしまっている。そこに必要なのは『やさしさ』なのかな、と。ものすごく基本的なことだけど、ここが大事と私は思うんですね」
藤さん自身が企画運営しているマルオレチャリティーグッズもこういった想いからスタート。
決断は驚くほど早かったんだとか。
「思い立ったらすぐに行動するタイプなので、やろう! と夫に伝えて、すぐに動き出しました。今回もフォロワーさんが30万人越えになったので、記念の新しいアイテムを作りました。このときも、『新しいアイテム作るよ~! 』と夫に伝えて即動きました(笑)。どんなアイテムがいいかな、と考えるのも楽しいです。  今回は、マルオレちゃんたちのおもちゃとして私が編んで作る赤い小さなボールをチャリティーグッズを購入してくださった方、30名にプレゼントしちゃおうと企画しました。ボールの中には、ブラッシングしたときのマルオレちゃんの毛を仕込んでいます。他の猫さんがどんな反応をしてくださるのかわかりませんが、がんばって編んでみました(笑)」


いつも楽しそうなマルオレちゃん。写真/藤あや子

また、動物愛護という視点で、藤さんには大きな夢があるといいます。
「コロナ禍だったので実現できていませんが、いずれ『猫フェス』を開催してみたいですね。芸能界、音楽業界でも猫好きで、動物愛護に関心がある人が増えています。難しくとらえられがちな動物愛護をフェスという形にすれば、もっと垣根なく接してもらえるんじゃないかなと思うんですね。大事なのは、多くの人が気軽に語れ、ずっと続けられるということ。厳しい現状を知ることももちろん大事ですが、動物と共存することの楽しさを伝えることも大事だと思っています」

藤 あや子(歌手)

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