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「猫飛び出し」に注意してほしいニャー

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「猫飛び出し」に注意してほしいニャー
 「標識」を考案した店主の思いとは…長野県伊那市

2022年9月9日(金)  

長野県伊那市高遠町で木製スプーンや石のキーホルダーを作るクラフトショップ「山彦海彦木石店」の店主佐藤光春さん(50)が、ドライバーに路上の猫への注意を促す「飛び出し猫の標識」を商品化し、売り出した。
道路上で死ぬ猫の数が殺処分よりはるかに多いと知ったのがきっかけ。
道路に面した住宅の敷地などに掲げてもらい、不幸な事故をなくしたいと願っている。


「飛び出し猫の標識」

◆路上死は殺処分の7倍超
今年3月に改定した県動物愛護管理推進計画によると、長野県内で2019年度に交通事故などで死んだ猫の路上死体収容件数は、集計できる53市町村だけで計3479件。
県全体の同年度殺処分件数486件の7倍超に上る。
動物保護などを手がけるNPO法人南信州ねこともねっと(飯田市)理事長の桜井学さん(58)からこうした状況を知った佐藤さん。
「この地域にもたくさん猫がいる。カーブが続き、坂道もあるのでドライバーに気を付けてほしい」と考え、今年6月、標識を作って店先に掲げた。
標識は木製の正方形で、表と裏に猫が飛び出す様子を黒と黄色のスプレー塗料で描いた。
支柱に差し込んで設置できる。
1辺が45センチと38センチの2種類あり、それぞれ税込み2千円、1800円。


「標識」を製作した佐藤さん

◆住宅の敷地などへ
路上で犠牲になる猫が多い状況について「猫を飼っている人に知ってもらい、完全室内飼いをお願いしたい」と桜井さん。
公道にも設置できないか関係機関に働きかける考えだ。
佐藤さんは地域で猫の安全への意識が高まり「車の速度が落ちることで事故全体が減ればいい」と期待している。


私有地に立てられた「標識」=伊那市


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