飼い主の約5割は脱走を経験!猫はなぜ家の外に出たがるの?
2022年6月28日(火)
ねこのきもちアプリ内で2020年10月に実施したアンケートによれば、愛猫が一時的に脱走してしまったことのある飼い主さんは48%にのぼるそうです。
そのとき脱走した場所や、実施している脱走防止策を参考に、有効な予防法をねこのきもち相談室獣医師の岡本りさ先生から教えてもらいました。
愛猫が一時的に脱走したことのある飼い主さんは約5割!
※2020年10月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 400人)
冒頭でご紹介したアンケートの結果がこちらです。
約5割の飼い主さんに、愛猫が一時的に脱走してしまった経験があるようです。
◆家のどの場所から脱走しましたか?
・玄関と裏口
・ベランダ
・掃き出し窓や玄関
・庭に面しているサッシ窓
・1階の吐き出し窓
・窓から。細く開いていた
・網戸を自分で開けた
・玄関
同じアンケート内で愛猫が脱走した場所を質問したところ、玄関や窓、ベランダという声が多く聞かれました。
◆飼い主さんたちが実践している脱走防止策は?
※2020年10月実施「ねこのきもちアプリ」内アンケート調査(回答者数 400人)
また、同アンケート内で愛猫の脱走を防ぐために何か行っているか聞いたところ、76%の飼い主さんから対策を行っているという回答が。
対策の内容はさまざまでした。
◆どのようなどのような対策をしていますか?
・首輪に名前と電話番号をつける
・ストレス対策で、朝晩リードを付けてベランダに出す
・来客時は玄関の外に出て、すぐ扉を閉める
・網戸だけにしない
・雨戸を開けるときに猫を部屋から出す
・網戸に突っ張り棒でストッパーする
・部屋を出るときに、居場所を確認する
・防止扉を設置する
・窓にメッシュフェンスを設置する
・家中の網戸にロックをかける
◆【獣医師取材】有効な脱走防止策を教えて!
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
ここからは、ねこのきもち相談室獣医師の岡本先生による、猫に有効な脱走防止策をご紹介します。
――猫は、なぜ屋外に出たがるのでしょうか。
岡本先生:「猫は屋外への興味や発情の影響から外に出たがることが多いでしょう」
――玄関、窓、ベランダなど、これらの場所から脱走を防ぐため、有効な脱走防止器具はありますか?
岡本先生:「脱走を予防するためには、ベランダにネットを張ったり、玄関に柵をつけたりして2重ドアにする対策が有効になります」
ふだんの生活で気を付けること
――ふだんの生活では、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。外出するとき、ベランダに出るとき、換気をするときの注意事項を教えてください。
岡本先生:「外出するときやベランダに出るときは、できるだけ家の中を確認しながら後ろ向きで出るようにしましょう。愛猫に逃走グセがある場合は、室内にいないことを確認してからドアや窓を開けるようにしましょう」
――なかには、網戸を自分で開けて出てしまった猫もいるようです。猫が扉を開けられるようになってしまった場合は、どう対策すればいいのでしょうか。
岡本先生:「愛猫が自ら網戸を開けられるようになってしまった場合は、網戸ストッパーやドアロックの使用をおすすめします。また、ふだんからケージに入れる時間をつくっておくと、外出時や窓を開けるとき、より安全に対応できるかと思います」
◆脱走に備えて迷子札やマイクロチップの検討も!
ねこのきもち投稿写真ギャラリー
――脱走時、首輪や迷子札は役に立ちますか?
岡本先生:「とても役に立ちます。保護されたときに連絡がつきやすくなりますし、捜索時などは飼い主さんのいる猫だという目印にもなります。マイクロチップも有効です」
――ありがとうございました。
愛猫の脱走を防止することは重要ですが、万が一脱走した場合に備えて迷子札やマイクロチップなどの装着も忘れてはいけません。
ほかの飼い主さんや獣医師さんのお話を参考に、ご家庭に合う脱走防止対策を取り入れていきましょう。
猫の脱走に関するアンケート(ねこのきもちWEB MAGAZINE)
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/小崎華
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。