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線路の上に捨てられた犬、飼い主を待ち1週間動かず

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線路の上に捨てられた犬、飼い主を待ち1週間動かず
 保護されて新しい家族を探すことに(米)

2022年5月30日(月)  

飼い主に線路の上に捨てられた1頭の犬は「いつか戻って来てくれる」と信じ、線路の真ん中に座って待ち続けた。
しかし体力も限界に近づいたある日のこと、犬はある女性に助けられ、新しい人生の一歩を踏み出した。
『The Dodo』などが伝えた。


線路の真ん中で飼い主を待つ犬(画像は『The Dodo 2022年5月27日付「Dog Waits A Week On The Train Tracks For His Parents To Come Back For Him」(SUZETTE HALL)』のスクリーンショット)

米カリフォルニア州オレンジ郡アーバイン近郊で犬の保護活動に尽力するシュゼット・ホールさん(Suzette Hall)は今月中旬、「飼い主に線路に捨てられ、置き去りにされた犬がいる」との連絡を受けた。
一日に何件もの電話を受けて動物を保護しているシュゼットさんは、犬が電車が直前に迫るまでその場を動かないこと、線路の真ん中に居座って食事も摂らずに1週間になることを聞かされて緊急事態と判断、すぐに現場に向かった。
シュゼットさんは「犬は飼い主に忠実ですからね。飼い主が戻るのを信じ、捨てられた場所でじっと待つのです。でも線路の上は危険ですから、居ても立っても居られなくなったのです」と語り、このように続けた。
「その犬は電話で教えてもらった通りの場所にいましたが、私を見ると立ち上がり走って逃げ出そうとしました。そこでチキンを投げると、一度は足を止めましたが怯えて躊躇しているようでした。」
「私はその後、チキンとホットドッグをケージに入れて罠を仕掛け、犬が怖がらないように姿を隠して様子を見ました。」
「犬を保護することは、ペンキが乾くのを待つようなもので時間がかかります。ただ私はどんなことがあっても決して諦めず、車の中で寝るなど気長に待つようにしています。ところがその犬は捨てられて1週間が経ちますからね。かなり空腹だったようで、数分後にはケージに入っていました。こうして私はその犬を、地元のカミノ・ペット病院(Camino Pet Hospital)に連れて行ったのです。」
シュゼットさんはラブラドール・レトリバーのオスのミックスだったこの犬に“ソルジャー(Soldier)”と名付けたそうで、保護されてからの様子をこのように明かした。
「病院でシャワーを浴びて検査を受け、十分な食事を摂るようになったソルジャーは、少しずつ心と体の緊張が和らいでいったようです。そしてスタッフに慣れてくると尻尾を振るようになり、今は新しい家族に引き取られるのを待っているところです。」
「ソルジャーはたくさんの愛情を受けることで、安心できる場所に辿り着いたと感じているのでしょうね。新しい家が見つかるまでは時間がかかるかもしれませんが、きっと喜んで待つことができるでしょう。」
ちなみにシュゼットさんのInstagramは、虐待を受けるなどして保護された犬たちの写真で溢れている。
アメリカではたとえ保護されても引き取り先が見つからない犬は安楽死されてしまうケースが多く、SNSには「世界中の犬を救うことができたらいいのに!」との願いのほか、こんな言葉が綴られている。
「捨てられた犬は悲しさと裏切られた気持ちでいっぱいです。でもある人にとってはゴミでも、ある人にとっては宝物になるのです。 だから日々、私たちは犬たちの保護を続けるのです!」
そんなシュゼットさんのSNSには「ソルジャーに幸あれ!」「はやく新しい飼い主が見つかるといいね」「捨てた飼い主は罰を受けるべき」「酷い結果になる前に保護されて良かった」「次の飼い主にたくさん可愛がってもらってね」といったソルジャーへの応援メッセージが多数届いている。

(TechinsightJapan編集部 A.C.)


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