人に感染し死亡例も…一般家庭のイヌ2匹がマダニ媒介の“ウイルス感染症”
1匹は庭等で遊ばせて体調悪く
2022年5月16日(月)
富山県は、マダニが媒介するウイルスによるイヌの感染症例が、県内で初めて確認されたと発表しました。
飼い主への感染は確認されていませんが、国内では人に感染し死亡例もあることから、県は注意を呼び掛けています。
県によりますと、マダニが媒介するウイルス感染症、SFTS、重症熱性血小板減少症候群が確認されたのは県西部の一般家庭で飼われているイヌ2匹です。
うち8歳のイヌは、4月下旬に自宅の庭や山中で遊ばせたところ体調が悪くなりました。
今月1日に動物病院を受診しましたが、皮下出血や血小板の減少などの症状が続いたため、9日に県衛生研究所で検査したところ、マダニが媒介するウイルス感染症、SFTSと判明しました。
続いて10日に、14歳のイヌの感染も分かったということです。
現在は2匹とも快方に向かっています。
マダニは成虫で体長3~20ミリ程度で、主に森林や草地に生息し国内で人への感染の可能性があるのは、フタトゲチマダニなど2種類と言われています。
国内の感染事例は特に5月が多くなっていて、去年の夏までに人への感染は641人で、うち80人が死亡しています。
また動物への感染は、西日本を中心にネコ370例、イヌ19例となっています。
県内では、これまでに人への感染は確認されていませんが、県生活衛生課は「野山に立ち入る時は肌の露出を少なくし、マダニ忌避剤を使ってほしい。地面に直接寝転んだり腰を下ろしたりしない」などの感染予防と共に、ペットが体調不良になった場合は直ちに受診させるよう注意を呼び掛けています。
富山テレビ放送
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