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ガムテープで密封された箱の中から鳴き声、駐輪場で3匹の子猫を保護

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ガムテープで密封された箱の中から鳴き声
 駐輪場で3匹の子猫を保護、SNS「救ってくれてありがとう」

2022年5月1日(日)  

■大雨が降りしきる中、子猫の鳴き声が!
先月20日、Twitterに投稿された保護された子猫たちの写真が話題になりました。
投稿は「月曜日、大雨の日の夜の事でした。ガムテープで閉められた暗い冷たい箱の中で、助けてって鳴いて気付かせてくれてありがとう。里親さんのところに行くまで我が家で責任持って愛情注ぎます。病院行って、ノミ駆除してもらいました」とつぶやかれていました。


保護された子猫=田中さんちの仲良し大家族さん(@taro_chan523)提供

まだ目も開いていないような子猫たち。
保護が間に合わなければ死んでいたかもしれない命に、「殺伐とした世の中で、久しぶりに心があったかくなりました!大切な小さな命を救ってくださってありがとうございます」、「小さな声に気付いてくださってありがとうございます。気が抜けない大変な日々だと思いますが陰ながら応援しています」という反響がありました。
保護したのは、田中さんちの仲良し大家族さん(@taro_chan523)。
同月18日、大雨が降る夜。
たまたま駐輪場の近くを通りかかったら、子猫たちの鳴き声がかすかに聞こえたそうです。
「普段は音楽を聴いてるのでおそらく気付けなかったと思うのですが、その日はたまたまイヤホンを家に忘れてしまっていて、そのおかげもあって鳴き声に気付きました。
鳴き声に耳を澄ませて近付いて行った先に箱があって、そこから鳴き声が聞こえてると確信しました」

■ガムテープで密封した箱の中に入れられた子猫たち
4月の半ばとはいえ、雨が降りしきる夜はまだ寒く、駐輪場の屋根があったのがせめてもの救いだったそうです。
「箱の中にはタオルが敷いてあ理ましたが、ガムテープを貼って密封されていて、3匹の子猫が折り重なるように寝ていました」
翌日、動物病院に連れて行くと、生後10日程と言われたという。
「女の子1匹と男の子2匹でした。それぞれ180~200gほど。この時期にお母さん猫からのお乳が貰えない子の生存率はかなり低いと言われました」
田中さんちの仲良し大家族さんは、6匹の猫を飼っていますが、こんな小さな子猫を育てるのは初めて。
獣医さんに教えてもらいながら命をつなぎました。


10日ほどするとぱっちり目が開いた=田中さんちの仲良し大家族さん(@taro_chan523)提供

■先住猫、子猫たちを見守る
元気に育っている子猫たち。
女の子は乳飲児から子猫を育てたことのある里親が決まり、巣立って行ったそうです。
「男の子2匹は我が家ですくすくと育ってくれています。1回に飲むミルクの量も15mlまで増え、体重も今245g程にまで成長しました!定期的に病院で健診する予定です。日々の成長がとても嬉しいですが、離乳食になったら里親さんのところへ行ってしまうので少し寂しさもあります」
一方、先住猫の小雪ちゃんは、自然と子猫たちを見守るようになったそうです。
「普段は末っ子なのでみんなに甘やかされてるゆきちゃんですが、子猫ちゃん達が来てから急に率先して毛繕いしてあげたり、寄り添って温めてあげたりお母さんのように振る舞ってます。これには私もびっくりで、ゆきちゃんの新たな一面を見れたような気がしました。今では、ゆきちゃんを真似するように他の兄弟の子達も子猫達に寄り添うようになりました」


子猫たちを見守る先住猫。いつも誰かがそばにいる=田中さんちの仲良し大家族さん(@taro_chan523)提供

【写真】保護された子猫たちを先住猫が見守っている
【写真】ごくごくミルクを飲んでいます

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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