虐待され衰弱した猫…愛のリレーで命を救う
助けた児童ら5人、保護団体から表彰 沖縄
2022年3月16日(水)
【沖縄】
沖縄市立越来小学校の児童5人が、市内の西森公園付近で虐待され捨てられた猫を助けて保護団体から表彰された。
児童らの対応で命の危険もあった猫は回復し、引き取り手も見つかった。
同校で3日、県内で猫と環境などの保護活動を行う「キャッツウォークオキナワ」の中村容子理事長が児童に感謝状を手渡し「大人でもなかなかできない行動だ。みんなの愛のリレーで命が助かった」と児童の行動をたたえた。
児童らによって助けられたホープ(キャッツウォークオキナワ提供)
表彰を受けたのは、越来小の3年生4人と、4年生1人の児童ら。
昨年11月2日、3年生の4人が西森公園近くでビニール袋に入った猫を見つけた。
体には塗料のようなものが塗られ、葉っぱや小石も付いていた。
児童らは自宅からタオルを持ってきて、冷たく震える猫を拭いて温めた。
越来公民館に行き、4年生の児童やその母親に状況を説明し、助けを求めた。
親子は知り合いのキャッツウォークの新屋逸子さんに連絡し、猫の応急処置を教えてもらった。
新屋さんによると、猫は当時生後3カ月半で、体重は2キロほど。
「骨と皮だけ」というほどやせていた。
翌日、新屋さんが猫を病院に連れていくと、獣医師から「希望を持たない方がいい」と言われたほど衰弱した状態だった。
「子どもたちが手を差し伸べていなければ、生きていなかったはずだ」という。
猫は順調に回復し、新屋さんによって「ホープ」と名付けられた。
飼い主が見つかり、4日に東京に渡った。
中村理事長は「ホープくんに代わって、本当にありがとう」と感謝した。
児童らは「助かってうれしい。ホープくんがきれいになって良かった」と笑顔で喜んだ。
(石井恵理菜)
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