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しば犬ブームの一方で悲しい事態も(仏)

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仏・しば犬ブームの一方で悲しい事態も【現場から、】

2021年9月9日(木) TBSニュース

仏・しば犬ブームの一方で悲しい事態も【現場から、】 - YouTube

シリーズ「現場から、」です。
フランスでは、日本のしば犬を飼う人が増えています。
新型コロナの影響で在宅率が高まったことも背景の一つですが、一方で、悲しい事態も起きています。
元気に走り回るしば犬。お母さんとじゃれあう子犬もいます。
パリ近郊にあるこちらの家。
毎年日本に出向くというしば犬専門のブリーダー・ペキュールさんは、これまでに100匹近いしば犬を育ててきました。
家はしば犬グッズでいっぱいです。

しば犬専門ブリーダー ペキュールさん
「しば犬のいたずら好きなところがとても好きです。彼らは本当にかしこいのですよ」

SNSで可愛らしい写真や動画が投稿され、ヨーロッパでもすっかり人気者になったしば犬。
そこに、新型コロナによるロックダウンや在宅勤務の増加で、ペットを求める人が急増しました。
フランスで10年前に年間360件だったしば犬の登録数は、去年初めて2000件を超えています。

しば犬専門ブリーダー ペキュールさん
「コロナの影響もあり、申し込みは少なくとも倍になりました。(引き渡しまで)いまは2~3年待ちです」

ところが、人気の一方で、悲しい事態も起きています。
ケージの中から、悲しい鳴き声が聞こえてきます。
動物愛護団体に保護された犬たちです。
いま、飼い主から捨てられるしば犬が増えているといいます。
その理由は・・・。

動物愛護団体「AKITA HOME」 エマ会長
「ロックダウンのときに飼った犬たちが大きくなって、仕事に復帰したときには面倒になってしまったのです」

ワクチンの普及で、以前の暮らしを取り戻しつつあるフランスでは、在宅勤務の割合が減り、「世話が出来なくなった」という飼い主が相次いでいるというのです。
しば犬は、育て方によっては荒々しい性格になることがあり、「想像と違った」と感じる人が多いとブリーダーのペキュールさんは指摘します。

しば犬専門ブリーダー ペキュールさん
「見た目に惚れてしまうのは仕方のないことです。特に子犬だと顔も可愛いし、何もかも好きになってしまいます。でも、それ以上に学んでおかなければならないことがあるのです」

この日、ペキュールさんのもとに新たにしば犬を求める人がやってきました。
3年間待ち続け、ようやくこの日を迎えたといいます。

しば犬専門ブリーダー ペキュールさん
「遠慮せず質問してくださいね。馬鹿げた質問だとおもっても、躊躇せずしてくださいね」

その愛らしい姿から人気が高まり続けるしば犬。
飼い主には正しい知識と覚悟が求められています。


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