取り残された動物救う有志の獣医師ら ギリシャ山火事
2021年8月17日(火) AFPBB News
【AFP=時事】
やけどを負った犬猫たちの脚に薬を塗り、包帯を巻く獣医師たち──
ギリシャ・アテネ近郊に設けられた急ごしらえの保護施設では、山火事でけがをした動物の治療が行われている。
避難の際に取り残されたペット、野良犬や野良猫もいる。
山火事で怪我をした犬。ギリシャ・アテネで(2021年8月12日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News
ボランティアの獣医師らは、アテネ郊外の古い採石場に防水シートを張って作った仮設の「集中治療室」で動物たちの手当てを行う。
獣医師らが携わる動物救護非営利団体(NPO)「EDKE」では、これまでに230匹以上の動物を手当てしており、グループの代表は「毎日20匹ほどの動物を受け入れている」と話す。
軽傷の場合は、2~3時間ごとに水で患部を冷やす。
若いボランティアスタッフが「水に入る時間だよ」と子犬2匹を抱きかかえ、小さな容器に優しく入れた。
今月初め、アテネの北方約30キロの地域で起きた山火事では多くの住民が避難した。
被災地域でAFPの取材陣は、取り残された動物を探す複数のボランティアグループに出会った。
地域には野良犬や野良猫が少なくない。
最初に被害に遭うのは置き去りにされたペットはもちろん、こうした野良の動物たちだと獣医師らは指摘する。
NPO「ドッグズ・ボイス(Dogs' Voice)」は、これまでに2000人以上がボランティア活動に参加していると話す。
その多くは、シェルターの負担軽減のため、動物を自宅で数週間預かるという。
また、動物の餌の寄付は約10トンに上っている。
【写真】治療を受ける動物たち
山火事で怪我をした犬の世話をするボランティア。ギリシャ・アテネで(2021年8月12日撮影)。(c)STRINGER / AFP
山火事で怪我をした犬。ギリシャ・アテネで(2021年8月12日撮影)。(c)STRINGER / AFP
山火事で怪我をした犬の世話をするボランティア。ギリシャ・アテネで(2021年8月12日撮影)。(c)STRINGER / AFP
山火事で怪我をした犬の世話をするボランティア。ギリシャ・アテネで(2021年8月12日撮影)。(c)STRINGER / AFP
山火事が迫る中で犬を抱く女性。ギリシャで2番目に大きな島であるエビア島でも山火事が発生した(2021年8月8日撮影)。(c)ANGELOS TZORTZINIS / AFP
【翻訳編集】 AFPBB News