韓国の犬肉産業
犬100万頭が殺される韓国の犬肉祭りが始まる。#Stop BokNal
中国の玉林犬肉祭りが終わりましたが、今度は韓国で、暑気払いで滋養食を食べるという名目の犬肉スープ祭り「伏日(ボクナル)」が始まります。
伏日について
伏日は日本の「土用の丑の日」に当たるもので、毎年7月から8月にかけて全部で3日あり、それぞれ初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)と呼ばれ、3度の伏日を総称して三伏(サムボク)と言い、2021年は初伏が7月11日、中伏が7月21日、末伏が8月10日となります。
伏日を象徴する料理には、犬肉を用いたポシンタン、鶏を用いたサムゲタンなどがあげられ、伏日の日には、全国のポシンタン、サムゲタン専門店が大にぎわいになるそうです。
韓国では毎年約200万匹の犬肉が消費されていて、その半数に当たるおよそ100万匹がこの伏日で消費されるといわれています。
動物保護市民団体「犬肉に反対する友人たち」によると、年間に食肉処理される犬の80%に当たる約160万匹が伏日に殺生される、とのことです。
韓国と北朝鮮は食用犬を飼育している世界でも珍しい国で、食肉専用に改良された犬種もあります。
政府の調べによると、韓国には約17,000もの犬肉農場があり、業界関係者の推定によると、毎年約200万匹相当の犬肉が消費されているとのこと。
犬肉を消費する国は他にもありますが、大規模かつ集約的に犬を繁殖しているのは韓国だけです。
以下は、動物保護団体「KARA」が作成した、韓国国内の犬肉農場マップです。
赤印が政府に登録されている農場で、全国に数多く存在していることがわかります。
このほか、違法に営業している農場も少なくありません。
犬よりは少ないようですが多数の猫もまた、「健康強壮剤を抽出するため」と称され、頻繁に生きたまま煮込まれています。
中国と違い、韓国には動物を保護するための法律があり、虐待や公共の場で残酷に殺す行為などを禁じていますが、食用犬に対しては適用されていないのが現状です。
犬の食肉処理については、法律で扱いが明文化されておらず、その制限につなげる事実上の「犬肉禁止法案」が提出されるなどの動きもありましたが、現在のところ大きな前進はないようです。
韓国の犬肉反対活動家、キム・ナミさんによると、犬肉問題への国内の関心は全体として低く、業者は総じて暴力的なため危険もあり、同志がなかなか増えないのだそうです。
実際、キムさんも暴行を受けたり、犬を救い出したことで窃盗罪に問われ訴訟を起こされるなど、困難な活動を強いられています。
残酷な飼育・屠殺方法
飼育場では、不衛生で劣悪な環境で飼育され、汚水や生ゴミを与えられます。
死なない程度のギリギリの餌の量で辛うじて生き延び、成長率が落ちる生後6~8ヶ月で殺されます。
餌や水を制限して、動きを鈍くさせることで、体重を増やそうと試みたり、大変狭いケージで一生、殺されるまでそこに閉じ込められたままです。
繁殖施設では、吠え声を抑えるために犬の鼓膜を強引に破ります。
屠殺時は、苦痛を与えじわじわと殺されます。
その方が「栄養価が増す」「味が良くなる」と信じられているからです。
方法は、電流、絞殺、撲殺、火あぶり、刺殺、生きたまま茹でる、生きたまま蒸す、サンガクテ(残虐な屠殺方法の一つで、上から吊り下げて首を絞めた状態になると、犬がもがきます。
もがいた体がセンサーに触れると炎が出て、息のある状態で絞殺されながら焼かれるというもの)など、非常に残酷です。
仲間が殺される様子を目の当たりにした犬たちは、たとえ生き残ったとしても心に大きなトラウマを負ってしまいます。
問題点
残酷な飼育・屠殺方法に加え、飼い犬が盗まれたり、動物保護団体のシェルターから保護犬が盗まれたりしています。
里親詐欺も横行し、自治体が収容した犬も犬肉業者に横流しされたりしています。
犬肉がお金になるので、容易に一般人が飼い犬を繁殖させて犬肉業者に売ります。
徘徊犬や捨て犬も犬肉業者に売られています。
食用として繁殖された犬だけではなく、放棄されたペット、ペット業界で不要になった犬、保健所の犬、病気の犬なども食用とされています。
また、劣悪な環境の中で犬たちを生かしておく為に繁殖施設では、犬たちに大量の薬物を投与しています。
またハエやウジ虫、感染症の病原菌がたかった生ゴミを食べさせられてきた犬を食べることは、人間にとっても大変危険です。
もう一つの社会問題として、食用犬繁殖施設の近隣住民への生活環境の悪化があげられます。
水路は汚染され、悪臭と絶え間なく続く騒音に耐えかねた住民らは自治体に対し、施設の撤去を求め抗議しています。
国内の動き
犬肉は中高年男性を中心に根強い人気があり、国会議員が犬肉料理店の常連になっていたり、外国の牧師に犬肉を勧めるカトリックの司教、患者に犬肉を勧める医者もいます。
また、2018年に行われた世論調査では、法律で食用犬肉を禁止することについて、国民の51.1%が反対していることが分かりました。
「食用犬肉禁止法」に賛成40%、反対51% 韓国での世論調査
しかし、祭りや犬猫肉食に対する国内外からの批判は増してきており、国内の動物愛護団体やインターネットを通じた国民からの強い抗議を受け、イベントが中止になった年もありました。
国内でも少しずつ、反対の声が強まってきています。
若者の間で犬肉への関心が薄れたり、ペットとして可愛がる国民が増えているため韓国の食用犬飼育ビジネスは衰退してきていると言われており、大規模な食用犬市場が閉鎖されたり、裁判所が犬の食肉処理は違法と判断するケースも出てきました。
ソウルでは昨年、市内での犬の食用屠殺が禁止となり、ソウル市長は「ソウル市内から犬屠殺業者を完全になくす」と明らかにしています。
また、昨年には犬を家畜から除外する畜産法改正案など犬食を禁止する関連3法案が国会に提出されました。
(その後、可決したという情報は入っていません…)
2018年のHSIなどによる世論調査で、韓国全人口5150万人のうち約7割もの国民が犬食を拒否していることがわかりました。
最も多かった理由は、「犬は人間の仲間だから」。
★参考リンク
若い世代はすでに自国の残酷な文化をお払い箱に!
韓国裁判所、犬の食肉処理は違法と判断
韓国で最大規模の犬肉市場、屠畜施設が消える
岐路に立つ韓国犬食文化 「歴史の裏道に消える」?
消えゆく?韓国の犬食文化 高まる虐待批判 三大犬市場の一つは閉鎖へ
食用からペットへ、韓国で犬の境遇に変化 大統領も雑種犬の里親に
「まさに残酷…」韓国の不法犬飼育場の実態に、韓国ネットも大ショック
ソウル市長「ソウルから犬屠殺場完全になくす」…再び大きくなった犬食用論争
海外からの働きかけ
国際的な保護団体が祭りの犠牲になる犬たちを救出し北米へ移送し里親探しをしたり、食用犬農場を閉鎖させ、見返りとして補助金を給付、この補助金を元手に農業に転業してもらうという取組みを行っています。
国内外で数多くの署名が集められ、請願書が提出されたり、祭りの前後には、韓国内外で祭りや犬食に反対するデモが開催されます。
韓国の犬肉反対活動家、キム・ナミさんは毎年国内外から駆け付けた仲間と共に、国会前などで抗議運動を行っています。
【署名】
複数の署名が上がっています。
中国の祭りですでに心が折れている、という方もいらっしゃるかと思いますが…ご無理のない範囲で、心とお時間が許しましたらどうかご協力よろしくお願いいたしますm(__)m
以下、韓国の犬肉祭り、犬猫の虐殺・消費、残酷で違法な屠殺場の停止を求める署名です。
犬肉 犬食 反DCMTJapanさんより
https://www.facebook.com/anchiInunekonikuDCMT/
韓国で直接韓国政府(文在寅大統領)に渡す直筆署名にご協力いただける方を募集しています
家族の人にも、お友達や職場の人たちなどにも犬肉産業の非人道事実を知らせてください
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