地域猫へ虐待か 宮崎県内で事案相次ぐ
2021年3月14日(日) 宮崎日日新聞
県内で住民が世話をする「地域猫」が虐待を受けたとみられる事案が相次いでいる。
2月上旬から今月初めにかけて、新富町で首に矢が刺さった猫が見つかり、宮崎市では油のようなものが全身に付いた猫が保護された。
県警はいずれも動物愛護法違反の可能性を視野に調べている。
プラスチック製の矢が首に刺さった猫(住民提供)
2月上旬、新富町日置でボーガン用とみられるプラスチック製の矢が首に刺さった猫1匹が見つかった=写真(住民提供)。
住民によると、地域には去勢や避妊手術が施された猫約50匹が暮らす。
昨年末には矢が後ろ足を貫通した3匹が見つかっており、高鍋署に相談したという。
宮崎市橘通東5丁目では今月2日、全身の毛が油のようなもので固まった猫が同市の動物愛護団体「宮崎ねこの会」に保護された。
保護当時、毛の一部は抜け落ち、出血もあったという。
同3日にもこの近くで同じ状態の1匹を確認。「続けて2匹も被害に遭うのはおかしい」と同団体は宮崎北署に相談した。
相談を受けて高鍋、宮崎北署は動物愛護法違反を視野に調べている。