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小型犬 飼う責任考えて

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小型犬 飼う責任考えて 大量放棄、保護 全国で増加

2014年12月9日 福井新聞


動物管理センターで保護されている小型犬=兵庫県姫路市で

体が小さく室内飼いに向くため人気の小型犬が飼育放棄されたり、迷子で保護されたりするケースが増えている。
各地で小型犬の大量遺棄事件も相次ぎ、飼い主の間での小型犬ブームが背景にあるとの指摘も。
クリスマスの贈り物として人気だが、動物愛護団体は「責任を持って世話できるか考えて」と訴えている。
10月末、栃木県の河川敷で小型犬の死骸が多数見つかり、栃木県警は元ペットショップ店員を逮捕した。さらに山梨県や佐賀県などでも遺棄事件が次々と発覚。
新潟県でも少数ずつ同時に数カ所で遺棄された例があったといい、小型犬ブームに便乗した業者の仕業ではとの声も上がる。
「かわいい!」。
川崎市内のペット店で来店者が展示の子犬に歓声を上げていた。
「この時期、プレゼントに買う人が多い」と店員。
うち九割以上が小型犬という。
ペットフード協会の昨年の調べでは、1位のミニチュアダックスフントをはじめ国内で飼育中の約1087万匹のうち12位までを小型犬が独占。
かつて人気だった大型のラブラドルレトリバーは13位にとどまった。



全国で遺棄、保護される小型犬の数は統計がなく不明だが、「飼う方が増えているので、当然保護も増加します」と話すのは動物愛護団体「新潟動物ネットワーク」の岡田朋子代表。
室内で暮らす小型犬は迷子になると帰り道が分からなくなる恐れが高く、目印の首輪を着けないことも。
飼い主を捜し出せるよう、迷子札や情報を入れて体内に埋め込むマイクロチップの装着を呼び掛ける。
小さいが故に家庭でも複数を同時に飼いやすく、増えすぎて放棄に至る例もある。
兵庫県姫路市動物管理センターは今年、個人で繁殖させ飼えなくなったミニチュアダックスフントを一度に44匹引き取った。
ペットを物のように集めたがる飼い主について同市保健所の毛利好孝所長は「飼育する人の心の問題。福祉や保健の担当が連携して対応する必要がある」と話す。
「子犬がかわいいのは分かるが、避妊や去勢手術はすべきだ」と同センターの今井真由美所長。例年引き取り全体の3~4割だった小型犬が、今年は85%に。
「命と暮らすことを認識してほしい。『子どもや孫が喜ぶ』『小さいから大丈夫』などと気軽に小型犬の子犬を買うのは考えものです」


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