敦賀気比見守る犬と猫
「小哲」 熱い“小さな監督”
「ねこ吉」 愛らしさメロメロ
2021年2月25日木) 日刊県民福井
選抜高校野球大会に出場する敦賀市の敦賀気比高には心強い味方がいる。
柴犬の「小哲」と子猫の「ねこ吉」。
厳しい練習に励む選手たちを見守り、練習後はかわいらしい姿やしぐさで疲れを癒やす。
対戦相手が決まり、二匹も「チームの一員」として戦う。
(高野正憲)
看板犬の「小哲」と散歩などの世話をする大味さん=敦賀市の敦賀気比高で(山田陽撮影)
練習場のそばに現れ、部員らを癒やす猫の「ねこ吉」=敦賀市の敦賀気比高で(山田陽撮影)
小哲は昨年一月、東哲平監督が「選手たちに癒やしや元気を与えてもらおうと」と知り合いから譲り受けた。
ねこ吉は三カ月ほど前に裏山から下りてきた野良猫。
東監督やコーチらが餌をあげてかわいがったところ居着いたという。
小哲は、東哲平監督から「哲」の字を取り、小さな監督という意味。
グラウンド脇にある監督室でコーチらに飼われている。
主に面倒を見ている一年生で犬好きの大味悠人投手は「監督は普段冷静だが、試合になると熱い。小哲も休むときはしっかり寝ているが、遊ぶときは元気いっぱい」と姿を重ねる。
日課の散歩では、リードを力強く引っ張ったり、落ちているタオルを振り回したり。
「どこで何をするか分からない」と大味投手は汗をぬぐう。
その姿を見た選手たちは「小哲に元気をもらっている」。
ねこ吉は練習中のグラウンドに入り込んだり、選手の食事中に近寄ってきたり。
愛らしく気ままな動きに選手たちはメロメロ。
二年生の岩本哲捕手は「気比高はネコ派が多い。自由気ままなねこ吉の方が選手から人気があるかも」。
ねこ吉におかずをあげて一緒に食べた後、「さあ、もうひと頑張りだ」と気合を入れる。