ゴミ処理場のベルトコンベアに流れてきた猫、間一髪で救出(露)
2020年12月27日(日) Techinsight
ロシアのゴミ処理場でベルトコンベアに流れてくるゴミを分別していた作業員が、軟らかい物が入ったと見られるビニール袋に気付いた。
中を確認すると生きた猫が入っており、健康状態もよく最近まで飼われていたようだ。
近年はこのように動物が捨てられるケースが増えており、飼い主を探すのは不可能に近いという。
ゴミ処理場の責任者は「どうかペットを捨てないで」と悲痛な声をあげている。
『The Moscow Times』などが伝えた。
ゴミ処理場にある破砕機の手前で救出された猫(画像は『Lexington Clipper-Herald 2020年12月24日付「Cat saved from garbage plant in Russia」』のスクリーンショット)
ロシア西部に位置するウリヤノフスク州ウリヤノフスクのゴミ処理場「Gorkomhoz」で今月21日、ゴミに紛れた猫が救出される瞬間を監視カメラが捉えた。
映像には中央のベルトコンベアを挟んで、5人の作業員が流れてくるゴミを分別している様子が映っている。
右側中央で作業していたミハイルさん(Mikhail)がビニール袋を掴んで確認するために開けると、中から生きた猫が出てきたのだ。
発見当時について、ミハイルさんは「ビニール袋が動いていたり、猫が鳴いたりした様子はありませんでしたが、何か軟らかいものが入っている袋があるなと思いました。少し袋を開けてみると、そこには私を見つめる目があったんです。破砕機に巻き込んではいけない金属を取り除くため袋の中を確認する必要があり、私はただ自分の仕事をしていました」と語る。
ベルトコンベアの先にはゴミ細かくする破砕機が設置されており、ミハイルさんが気付かなければ猫は袋に入ったまま命を落としていたかもしれないのだ。
これには他の作業員たちも驚き、ベルトコンベアを止めて騒然としている。
猫の毛並みは綺麗でエサも十分に与えられていた形跡があり、最近まで飼われていたようだ。
映像でも、ミハイルさんの腕の中に大人しく抱かれている様子が確認できる。
ウリヤノフスク地域の環境省はこの猫を省内で飼うことにし、現在は名前を公募している。
同地域で環境大臣を務めるグリナラ・ラクマトゥリナさん(Gulnara Rakhmatulina)によると、職員全員で猫の世話をするとのことだ。
グリナラさんは「こういったケースは初めてのことではありません。動物を飼うことは責任が伴うことを忘れないでください」と呼びかけた。
同ゴミ処理場では過去2か月でハリネズミや2匹のアカミミガメが見つかっており、地域責任者のイゴル・パフィリアヴさん(Igor Perfiliev)は「残念なことに動物がゴミとして運ばれるケースは増加しています。一番の問題は、捨てた飼い主が見つけられないことです。どうかペットを捨てないでください!」と訴えている。
(TechinsightJapan編集部 iruy)
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