盲導犬になれなかった犬、山火事で疲弊する消防士たちを癒やす
2020年8月27日(木) HUFFPOST
歴史的な規模で山火事が続いているアメリカ・カリフォルニア州。
ブルームバーグは8月25日付の記事で、2020年に入って同州では7000件以上の山火事が発生しており、2019年と比べて63%増えていると報じた。
そんな中、緊迫する火災現場で働く消防士たちを癒やす1匹のセラピー犬がいる。
2歳のゴールデンレトリーバー、ケリスだ。
ケリスのインスタグラムに投稿された写真
CNNや地元メディアのSFGATEによると、ケリスはもともと、盲導犬になるための訓練を受けていた。
しかしそのエネルギッシュで愛情深い性格が盲導犬には向かず、1年前にセラピー犬の資格を取ったという。
新型コロナウイルス感染症が流行する以前は、マリン郡の消防署を頻繁に訪れ、特に困難な通報に対応した消防士を癒していた。
しかし感染拡大とともに消防署を訪れることはできなくなり、ケリスは「落ち込んでいた」と飼い主のカルメンさんはSFGATEの取材に答えている。
山火事で過酷な作業が続く中、特別な許可を得て消防士たちと触れ合うことが許されたという。
ケリスのインスタグラムでは、消防士たちがリラックスした表情でケリスと触れ合う姿や、消防車にケリスを乗せて楽しむ姿などが投稿されている。
8月22日にはインスタグラムに、消防士とケリスが抱き合う写真を投稿。
「火事が多すぎて資源が不足しており、山火事は拡大している」「ベースキャンプの士気を高めるために最善を尽くす」としている。