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竜巻に巻き込まれ行方不明の愛犬と奇跡の再開

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家族を救い竜巻に巻き込まれた愛犬
 行方不明になった54日後、奇跡の再会を果たす

2020年5月19日(火) FINDERS

アメリカでは年間に1300個もの竜巻が発生し、毎年100名近くがその犠牲になっているという。
そんな中、不幸にも竜巻の被害を受けてしまった家族とその飼い犬に、奇跡が起こった。

◆異変を報せてくれた愛犬
米国テネシー州クックビルに住むエリック・ジョンソンさんは3月3日の夜中、愛犬のミニチュア・オーストラリアン・シェパードのベラの鳴き声で目を覚ました。
いつもとベラの様子が違うことに異変を感じたエリックさんがテレビをつけると、なんと近くまで竜巻が迫っており数十分後には直撃するとのことだった。
エリックさんは急いで妻のフェイスさんと3人の子どもをバスタブの中に隠れさせた後、ベラを探しに行こうとした。
しかし、すぐ近くで竜巻が家々を破壊する音が聞こえ、やむを得ず自身もバスタブに戻った。
そして竜巻が直撃すると、家は粉々に破壊され、一家はバスタブごと50メートル近くも飛ばされた。
『Good Morning America』によると、エリックさんは頭にケガを負い、妻のフェイスさんも肋骨を何本か折ったが、幸い3人の子どもたちは無事だったという。
しかし、そこにベラの姿は無かった。
エリックさんは『CNN』の取材に対して「竜巻によってベラは庭に投げ出されてしまい、その後ベラを見つけることができませんでした。ベラは大切な家族の一員だったのに、それが欠けてしまったんです」と語った。

◆家族に訪れた奇跡
家族は友人などの助けを借りながら捜索を開始。
エリックさんたちは、一時滞在先のホテルからかつての自宅付近へ出向きベラが匂いをたどって来られるように、家族の洋服を置いてくるなどして懸命に捜索を続けた。
そして、竜巻発生から2カ月近く経ったある日、捜索を手伝ってくれていた友人のサラ・ラング・ロメインさんの元に再びベラの目撃情報が舞い込んだ。
ロメインさんは動物救護団体から借りたカメラを目撃情報があった場所に設置すると、カメラはベラの姿を捉えた。
4月26日、かつての自宅から6キロほど離れた場所で、ベラは保護され、家族は見事再会を果たした。
ベラと離れ離れになってから54日が経っていたという。


エリックさんとベラ

エリックさんは自身のFacebookに、「なんと言ってもロメインさんの助けが無ければベラを見つけることはできなかったでしょう。私達は永遠に感謝し続けます」と心境を綴った。
「そして今、私達のミラクルドッグはお腹いっぱいになって暖かいベッドで眠っています。ベラの捜索を手伝ってくれた方々に改めてお礼を言いたいと思います」と続けた。
たとえ抗いがたい自然災害の被害を受けようと、家族の信じる力で乗り越えて行くことができる。
そう思わせてくれるような出来事だ。


エリックさん一家とベラ

赤井大祐


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