12歳の少年、前脚のない子犬にレゴで車椅子を作る
2020年2月22日(土) GIZMODO
レゴは少年の人生をも変えました。
ジョージア州で拾われた前脚のない子犬に、12歳の少年がレゴで車椅子を作ってあげ、その成長を手助けしてきた、とINTERESTING ENGINEERINGが伝えています。
これは愛と勇気と、レゴの万能っぷりがヒシヒシと伝わるお話です。
◆2本脚の子犬グレイシー
ある日、ウジ虫まみれで動物病院に捨てられていたという子犬。
その子は先天性欠損症で、生まれつき前脚が2本ともありませんでした。
それから獣医に助けられ、後ろ脚が麻痺していたり、脚が3本しかない先輩犬を飼っている家に引き取られ、グレイシーと名付けられました。
グレイシーは後ろ脚だけでも活動できたものの、胸部や背骨など上半身への負担を軽くするべく、12歳の少年ディラン君が、彼女のためにレゴで車椅子を作ってくれたのでした。
12歳の少年、前脚のない子犬にレゴで車椅子を作る
◆成長に伴い新車が納入
その車椅子はメインの大車輪がふたつと、補助的な小型車輪が4つ付いており、グレイシーはストラップの輪の中に首を入れて使います。
最初は小さい身体でピョコピョコ乗りこなしていましたが、成長に伴い、車高の上がった3輪車や、後ろ脚の横に補助輪が付いた新車へと乗り換えていきました。
1歳で成長が止まったので、今では正規品の車椅子に乗っているものの、それまで成長の過程で脚を与えてくれたのは、レゴだったわけです。
もしレゴじゃなかったら、ここまで柔軟に車輪の拡張や車高の追加などのカスタマイズはできなかったでしょうね。
しかも12歳の少年が手元に持っているパーツというお手軽さも、大きなメリットです。
レゴの拡張性はとても優秀で、以前には右腕の肘から下がない青年がメカニカルな義手を作っているという話題もあったくらいですからね。
少年のその後
INTERESTING ENGINEERINGによると、ディラン君はその後、動物の避難所で働いており、グレイシーと同じ様にハンデを持つ動物たちにレゴで車椅子を作っているのだそうです。
彼の人生もまた、レゴとグレイシーによって変化があったのですね。
Source: YouTube, facebook via INTERESTING ENGINEERING
岡本玄介