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浅田美代子が保護犬を受け入れた理由

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レスキューにも同行 浅田美代子が保護犬を受け入れた理由〈週刊朝日〉

2020年2月10日(月) AERA dot.

現在、4匹の犬と暮らしている浅田美代子さん。
年齢も犬種もバラバラで、みんなマイペースだが、浅田さんのことが大好きで、のびのびと幸せそうに生きていることは一目でわかる。
しかし、4匹とも保護犬で、それぞれがつらい暮らしを経験している。
カルは室内犬のチワワなのに、何年も外飼いにされていた。
アヴィは動物愛護センターで処分寸前だった。
浅田さんが引き取ったときには虐待の痕があった。
COOは、約100匹が放し飼いにされていた悲惨な多頭飼育現場から、与作は悪徳ブリーダーの劣悪な環境から救い出された。


「アヴィちゃん(膝上の犬)は、はじめは怖がりだったけど、いまは4匹の女王として君臨しています(笑)」 (撮影/写真部・東川哲也)

「保護犬は大変で苦労すると思われがちです。私も心を開いてくれるのに時間がかかるんじゃないかと思っていました。でも、ちゃんとした環境で愛情を持って育てると、予想していたよりも早く、本当に変わるんです! 私も感動して泣きましたし、特に表情も見事に変わりました」
2001年に母が亡くなったとき、当時の飼い犬に救われたので、「犬に恩返しがしたい」という気持ちが芽生えた。
動物愛護活動に取り組み、保護犬を受け入れるようになった。
「人間なら嫌なことをされた相手とは二度と付き合わないと思うんだけど、人間に傷つけられたことがあるはずの犬が、また全身全霊で人を信じてくれるところは本当にすごいと思う」
浅田さんは「現場を知らないと人に伝えられない」という思いから、多頭飼育崩壊の現場や、悪徳ブリーダーの飼育場などにレスキューに向かう動物愛護団体の人たちに同行している。
「命をモノとしてしか扱っていない、ひどい現場です。ペットショップでまだ親と一緒にいるべき月齢の犬や猫が高い値段で売れるから、業者が無理な繁殖をさせるという現実があります。ペットショップの動物を見て、『かわいい』ではなく『かわいそう』と感じるようにならなきゃいけない」
浅田さんが活動に力を入れるようになってから10年以上が過ぎ、保護犬への理解が広がってきたものの、まだまだと感じている。
高齢者がペットショップで子犬を飼い、育てられなくなって放棄する例もある。
「保護犬なら自分の年齢に合わせた成犬を選べます。でも、ちゃんと選ばないと犬が不幸になります。私も今なら子犬は飼えません」
時間の許す限り、トークイベントにも参加する。
「この現状を知らない人が来てくれて、『そうなんだ』って思ってくれたらうれしい。地道な草の根運動だけど、続けていきたい」

【浅田さんと愛犬の写真をもっと見る】

(文/本誌・鮎川哲也、吉川明子)

※週刊朝日  2020年2月14日号


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