豪森林火災、生息地失ったオオコウモリ50匹を世話する女性
2020年1月27日(月) ロイター
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200127-00010007-reutv-asia
オーストラリア・ニューサウスウェールズ州のジャニーン・デービスさんは50匹近くのオオコウモリの世話をしている。
ミルクを与え、掃除をする。
一晩ぐっすり眠れる日はあまりない。
オーストラリアでは森林火災が猛威を振るい、さまざまな在来種の生息地が破壊された。
土地の開墾が原因でこのコウモリの個体数はすでに少ないが、森林火災によってさらに悪化することとなった。
コウモリ保護区のコーディネーターを務めるデイビス氏はこの3カ月で、昨年同時期と比べて5倍のコウモリを救出した。
「壊滅的です。火災は東海岸全体を襲いまだ燃え続けているんです。今日、ひと月ぶりに職場に行きましたが、どれだけ近くが燃えていたか衝撃を受けました。私がこの子たちの食べ物を集める森は、すでに燃え殻です」
通常1匹が野生に復帰するまでに、最長4カ月半をリハビリに費やすが、火災で動物たちの食料も燃えたため、デービスさんは帰す場所やタイミングを見計らっている。
コウモリが再度危機に陥る可能性があるからだ。
豪政府は、同国固有の動物を保護するプログラムに最大5000万豪ドル(約37億円)を拠出するという。
「無知でいてはいけないんです。彼らがどれだけ重要か理解しないといけません。人間は森林の授粉を担わない。やるのは彼らです。できる限りのことをする必要があります」
しかしこれ以上個体数が減少すれば、他の絶滅危惧種にも影響を与える可能性がある。
彼らはコアラの餌であるユーカリなど、多くの樹木の送粉者だからだ。
コアラ以外も…オーストラリアの希少動物が危機
森林火災で10億匹以上が焼死
テレ東NEWS
2020/01/24 に公開
オーストラリアを襲っている大規模な森林火災では去年9月以降、日本の国土のおよそ3割に匹敵する1,100万ヘクタールが焼失。
10億匹以上の動物が犠牲になり、中でもコアラは数万匹が命を落としたとみられています。
しかし森林火災は、実は生き延びた動物たちにも甚大な被害を及ぼしています。
例えばイワワラビーの生息地は約70%が焼失し、それにより餌不足となっています。