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生き物の命の重さは同じ?違う?

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生き物の命の重さは同じ?違う?
アリを踏み潰す幼稚園児の息子から考える「命の教育」 

2019年10月24日(木)  ママスタセレクト

園児や小学生がきれいに咲いている花を摘んだり、小さな虫を踏みつぶしたりするシーンを見ることがありますね。
大人からすると「かわいそうだな」と思ってしまうかもしれませんが、子どもにとってはそうは思えないこともあるようです。
動物や植物の命をどう教えるのかという難しいテーマについて、自分自身も納得ができないというママからの投稿がありました。



『幼稚園児の息子が、アリを踏み殺して楽しんでいました。息子には「アリさん可哀想だよ。死んじゃうから駄目だよ」と言いましたが、主人は「子どもはそういう時期あるよね。そうやって命の大切さを学んでいくんだよ」と言っていました。主人の言うことは分かります。でも仮に猫を踏み殺していたら、そんな呑気なことは言っていられませんよね? 「猫とアリは別だろ! お前だってアリは殺せても猫は殺せないだろ?」と言われましたがアリも猫も同じ命なのに! と腑に落ちません。命の重さが同じじゃない理由を、私が納得できるように説明して下さい』
今回の投稿ではアリは踏みつぶせるけれど猫はできないという旦那さんの言葉に、ママが疑問を感じているようです。
命の重さという大きなテーマですが、他のママたちはどう捉えているのでしょうか。

命の重さは同じ?違う?「命の重さは同じ」しかし捉え方は違う、というママたち
『命の重さは同じだと思います。だけど私も、例えばハエや蚊やG(ゴキブリ)などは殺します。でも猫は殺しません。アリもむやみに殺したりしません』
『命の重さは同じ。しかしそれをどう捉えるかは人によって違うよね。投稿したママにとって猫の命とお子さんの命が同じではないように』
「命の重さは同じではない」と考えるママも
『命の重さは同じではないでしょ。人間を生かすために食肉や魚が養殖されているくらいだもの』
命の重さはみんな同じなのか? それとも違うのか? と考えたとき重みは同じと答えるママもいます。
しかしハエや蚊、ゴキブリなどは殺してしまうとコメントにあるように、命の重さが同じと思っていても、実際の行動とは違ってしまうこともあるかもしれません。
一方で、命の重さは違うというママは、人間が生きるために肉や魚を食べることを例として挙げています。
他にも人間の安全のために虫を殺すこともありますから、命の重さは同じであれど時に命は平等ではないとも言えそうです。

ママたちの命の順位付けの考え方
『子どもにアリや猫の区別(命の重さのね)なんて付かないよ。アリ、だんごむし、バッタ、カブトムシ……。ボーダーラインは人によるし、子どもにそこを判断しろというのは無理があるでしょ。だから大は小を兼ねるで、一貫してダメのスタンス』
『命は無意味に殺してはいけない、ということなんじゃない?』
『「命の重さは同じ」という考え方自体は否定しないけど、それでも「感じ方が違う」のは当たり前のこと』
命の重さを考えるときには、命の順位が問題になってきそうです。
でも命の順位の付け方は人によって異なるので、「これが正解です」という明確な答えはないようです。
そのため命は無闇に殺してはいけない、もしくはどんな生き物でも殺してはいけないとすれば、難しい線引きをしなくてもいいのかもしれません。
子どもにアリは踏みつぶしてもよくて、猫はダメな理由を聞かれたらどう答えればいい?
『絵を描きながら食物連鎖の話をしたよ。そのあとに益虫害虫の話もした。うちの子どもは益虫害虫の話でしっくりきたみたいで、人間にとって有害だと殺す場合もあって、有害でも積極的に殺すことはいけないし、無害のものを意味もなく殺すのはいけないことだと伝えたらこれも納得したらしい』
『昆虫と害虫。動物も家畜とペットの違いを教えないとさ。動物も時には害獣になることもあるから猟師がいるんだし』
『犬や猫が古くから人と共存してきた歴史があることと、家畜との違いとかも合わせて話したかな』
人間にとって害になる生き物の場合には、殺すのもやむを得ないという考え方も出てきました。
でも無闇に殺すのではなくて、あくまで人間の安全や命を守るためという理由なら子どもにもわかりやすく伝えられそうです。
また犬や猫の場合は昔から人間と共存してきましたし、ペットとして家族同然になることもありますよね。
『ただ無駄な殺生をさせ続けて、それを見ているだけの状況は「学び」ではないと思う』
『命の大切さ云々の問題でなく、自分より弱い者をいじめていることがいけないことと教えることが大切だと思います』
もし生き物の命を通して道徳などを学ばせるのであれば、無闇に殺すことを親が傍観するだけでは意味がないという厳しい意見もありました。
生き物の命を奪うことで子どもが感じたことを、これから先にどう活かしていくのかが大切なことなのかもしれません。
”人間にとって害があるかどうか”は幼児にも伝わりやすい命の価値かも。

折に触れて命について話し合おう
人間にとって害がある生き物は、人間の安全や命を守ることを前提にすれば、ある程度は子どもにも納得できる説明ができるかもしれません。
だからと言って生き物を無闇に殺すのはよくないという話も、あわせてしておかなくてはいけないでしょう。
命の教育や命の尊厳は、割り切った正解がない難しいテーマといえそうです。
しかしだからこそ親子でいろいろな意見を出し合っていけるテーマでもあるのではないでしょうか。
子どもが成長していく過程で、子どもの考えや感受性の変化を見ながら、この先も命の重さや命の価値、命の順位について話し合っていくといいかもしれませんね。
文・川崎さちえ 編集・しのむ


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