両陛下、動物愛護センターに=保護犬と触れ合い-秋田
2019年9月7日(土) 時事通信社(JIJI.COM)
第39回全国豊かな海づくり大会出席などのため秋田県を訪問中の天皇、皇后両陛下は7日午後、県動物愛護センター「ワンニャピアあきた」(秋田市)を視察された。
同施設では、県内の殺処分ゼロを目指して保護された犬猫の譲渡事業を進めている。
両陛下は保護された秋田犬と触れ合ったり、新たな飼い主を待つ保護猫の様子を見学したりした後、同施設が小中学生向けに実施している「命を大切にする心を育む教室」に参加した。
秋田県動物愛護センターで保護された秋田犬と触れ合われる天皇、皇后両陛下=7日午後、秋田市(代表撮影)
両陛下は動物愛護への関心が高く、施設などに保護された犬や猫を引き取り、お住まいの赤坂御所で飼っている。
リードを手に小型犬と歩く体験をした際には、天皇陛下が子供たちに「うちにもいるんだよ」と言って愛犬「由莉」の写真を見せる場面もあった。
出前講座「命を大切にする心を育む教室」を開催しています
本県では、自殺率が平成7年から14年間も全国ワースト1位が続いており、官・民・学が一体となって自殺防止に取り組んでいます。
また、平成18年には全国的に子供たちのいじめによる自殺が社会問題化し、秋田県でも親が子供の命を奪うという不幸な出来事がありました。
このような状況を踏まえ、当動物管理センターでも子供たちのために何かできることはないかと模索してきました。
捨てられた動物の命を処分せざるを得ない職員の思いや、消えていく命に目をそらすことなく見守ってきた姿を率直に伝えるとともに、収容した犬とのふれ合いを通じて、子供たちに命を大切にする心を育んでほしいと願い、平成18年10月からこの教室を開催しています。
教室は、当センターのドキュメンタリーDVDの上映、子供たちと犬の心音の聞き比べ、動物とのふれ合いなどで構成され、センター職員だけでなく動物愛護推進員や譲渡犬の飼い主さんなど多くのボランティアのご協力をいただいて実施しています。
これまでに、小・中学校のほか高校やPTAなど96校・18団体の12,059名の子供たちや保護者にメッセージを届けることができました。
この教室に参加した大勢の子供たちから寄せられた、動物の命はもちろん周りの人や自分の命も大切にしたいとの感想文に胸が熱くなります。
これからも多くの子供たちに「命の大切さ」のメッセージを届けたいと思っています。
お問い合わせ:秋田県動物管理センター 電話番号 018-828-6561
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命を大切にする心を育む教室(小学校低学年)
命を大切にする心を育む教室(小学校高学年~)
平成29年度 命の教室実施実績 [90KB]