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境内でつなぐ命と縁

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境内でつなぐ命と縁 「猫寺」の愛称で親しまれる福井・御誕生寺 

2019年9月5日(木) 毎日新聞

福井県越前市の山あいにある禅寺・御誕生寺は境内で多くの猫を飼育していることから「猫寺」の愛称で親しまれている。
空前の猫ブームが続く中、全国から愛猫家が参拝に集まる同寺をカメラ片手に訪ねてみた。
【塚本恒】


猫を抱きかかえる副住職の猪苗代昭順さん=福井県越前市庄田町の御誕生寺で、塚本恒撮影

御誕生寺は2009年に本堂が完成した曹洞宗の禅寺。
寺の建立直後に4匹の捨て猫を板橋興宗住職が保護したことをきっかけに、一時は80匹以上の猫を飼育していた。
里親を見つけて譲渡するなどして、現在は26匹の猫と1匹のゴールデンレトリバーのオスを10人ほどの僧侶が世話している。
猫のえさ代などは参拝者からの寄付で賄っているという。
境内を訪れると、参拝者に全く物おじしない猫たちがあちこちにいる。
カメラを向けても逃げる気配を見せない。
猫を触ったり写真を撮ったりするのは自由だが、両手をアルコール消毒すること、えさを与えないことがルールだ。
病気を抱えている猫や食事制限をしている猫もいるためだという。
寺では猫のイラストが描かれた絵馬や御朱印も用意している。
寺では保護猫や子猫の譲渡会を定期的に開催している。
副住職の猪苗代昭順さん(45)は「猫は可愛くて癒やしと呼ばれる存在。ただ、そこから踏み込んで現実に全国で起きている殺処分などの問題に思いを巡らせてほしい」と訴えている。
22日午前10時からも「御縁マーケット」と題して猫の譲渡会を開催する。
問い合わせは同寺(0778・43・6081)まで。 

【写真特集】御誕生寺の境内でたたずむ猫


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