“犬食反対”集会のそばで、食用犬農家らが犬肉を食べて抗議(韓国)
2019年7月16日(火) Techinsight
中国や韓国などでは未だ犬の肉を食する文化が残っている。
このほど韓国で、米女優キム・ベイシンガーさん率いる犬食反対を訴える集会が行われた。
しかしその目の前では、食用犬農家らが犬を食すという異様な光景が見られた。
『The Sun』『CNN』などが伝えている。
犬肉を食す食用犬農家たち(画像は『The Sun 2019年7月12日付「KIM AND GET SOME Dog meat fans troll animal cruelty activists including Kim Basinger by eating barbecued pooches in South Korea」(Reuters)』のスクリーンショット)
韓国では犬肉を食すことによって滋養強壮、美肌、骨粗鬆症、老化防止などに効果があると言われており、一年で最も暑い7月から8月の時期に暑気払いのため3日(三伏)に分けて犬肉料理を食べる「ボクナル(犬肉スープ祭)」という風習があり、今年の初伏(最初の一日)は7月12日に行われた。
今回、これに抗議するため米女優のキム・ベイシンガーさんが立ち上がり、ロサンゼルスの動物愛護団体「ラストチャンス・フォー・アニマルズ(LCA)」とともに韓国の首都ソウルの国会議事堂の前で犬肉の取引に反対する集会を行った。
キムさん達は「犬食が禁じられる前に、あと何百万匹の犬が死ななければならないんだ?」と書かれたプラカードを持ち、犬の死骸の模型を抱いて亡くなった犬達を弔い、次のように訴えた。
「犬達はあなたの涙よりもあなたの助けを必要とします。私達は世界中で横行しているこの残忍な行いを終わりにさせなければなりません。苦痛を受けている犬、猫、全てのものを私達は救わなければならないのです。」
ところがキムさん達の集会から10メートルも離れていない場所で、20数名ほどの食用犬農家の人々がキムさん達に見えるようにテーブルを広げ、蒸した犬肉をキムチと一緒に食べ始めたのだ。
この時、対立を避けるために警察官が出動し、一時は緊迫した様子がみられた。
現在の韓国では食用犬の屠殺は違法ではない。
しかし『CNN』によると、国会議員の表蒼園(ピョ・チャンウォン)氏により犬の屠殺を禁止する法案を通過させようとする動きがあるという。
また昨年には、ソウル近郊にあった韓国国内最大の犬肉処理場が地元当局によって閉鎖された。
この施設では少なくとも8万頭の犬が毎年感電死させられ、その肉は市場で売られていた。
昨今の韓国で犬はペットとして人気が高まっており、昨年の世論調査では2017年の1年間で「犬肉を食べなかった」と答えた人は80パーセントとのデータが出ている。
しかし2018年11月に韓国の世論調査会社リアルメーターが行った調査で、犬の屠殺を禁止する法律に同意するか否かに対し、同意が44パーセント、同意しないが43パーセントという結果だった。
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)
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【映像】韓国犬食習慣巡り賛成と反対 大物米女優も反対集会に参加
2019年7月16日(火) AP通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190716-00010000-aptsushinv-kr
ソウル、韓国、7月16日(AP)― ハリウッド女優であり動物愛護活動家としても知られるキム・ベイシンガーさんが7月12日、ソウルの韓国国会前で行われた犬食反対集会に参加し、犬食習慣の撲滅を訴えた。
韓国国会では、売買目的で犬のと畜を禁止する法案が長年棚上げ状態になっているが、反対派は同法案の即時法制化を強く要望した。
米国からこの日の抗議集会に参加したベイシンガーさんは、「地球上で行われている残酷行為を終わらせよう。犬や猫だけでなく、虐げられている動物はすべて助けなくてはならない」と訴えた。
同じ日、韓国伝統の犬食文化を養護する韓国犬肉協会も、同と畜法案に抗議する集会を開催し、皿に盛られた犬肉を摘んで気勢を上げた。
同協会のJu Yeong-bong会長は「政府はペットと食用に育てられる養犬を分けて考えるべきで、新たな法案の提出を強く要望する」と述べた。
日本では「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣があるが、韓国では7月中旬から8月初旬の酷暑の頃、強壮食を食べる日が3回あり、その初日を「初伏(チョボク)」といい、犬肉を食べる習わしが一部国民の間に残っている。
(日本語翻訳 アフロ)