寒い夜「部屋の中に入れて」と鳴いていた子猫 飼うつもりはなかったが・・・
2019年4月20日(土) ディリー
栃木県に住んでいる駿河さんは、柴犬とコーギーのミックス犬(1歳)ゆずくんを飼っていたのだが、2018年11月、レモンちゃんという子猫も保護することになった。
初冬とはいえ、夜になると寒さでストーブをつけずにはいられないような日の晩。
一匹の子猫が「部屋の中に入れてくれ」とニャーニャー窓の外で鳴いていたという。
部屋の中に入れて」と鳴いていた子猫
「窓を開けると中に入ってきたので、とりあえず水をあげ、コンビニでキャットフードを買って与えました。お腹が空いていたようで元気に食べましたが、疲れていたのか、すぐに寝てしまいました。猫用のトイレがなかったので、週末までは家の中で飼うことはできず、毛布を敷いた箱をガレージに置いて様子を見守っていたんです。トイレを買ってから家の中で飼い始めました」
後で近所の人から聞いたところ、レモンちゃんは、アパートの庭を数日前からうろうろしていたのだという。
母猫も兄弟も見当たらず、誰かが捨てたのかもしれない。
■「レモンがうちを選んでくれた」
レモンちゃんを保護した駿河さんだが、「最初はレモンを飼うつもりはなく、誰かに譲渡するつもりでした。知り合いで、自身も保護猫を飼っている“くまちゃんママ”から、譲渡する方法や動物病院で何をしてもらえばいいのか、必要な物からフードの与え方まで、いろんなことを教えてもらいました」
小さい頃から実家で犬を飼っていて、祖父母が猫を飼っていたこともあり、動物が好きだという駿河さん。
野良猫を見るとご飯をあげたくなるという。
くまちゃんママにレモンちゃんを譲渡したいと思ったが、「先住猫がいるので、多頭飼いはできない」と断られた。
「レモンがうちを選んでくれたんだと思うと情がわいてきて、自分で飼うことにしたんです」
ゆずくんとの相性が良かったことも決め手になった。
2匹はつかず離れず、ほどよい距離を保っているという。
■毎朝4時に起こしにくるレモンちゃん
子猫の時に耐え難い空腹を経験したからなのか、レモンちゃんは、キャットフード(ドライフード)の音を聞くと、いつも全速力で飛んでくるそうだ。
猫用のねずみのおもちゃが大好きで、飽きることなく遊ぶ。
「毎朝4時に起こしにきます。手で顔を叩いたり、顔を噛んだりして起こしてくれるんです。起きるまで止めることはありません(苦笑)。寝顔を見られるのが嫌みたいで、寝るときは顔を手で隠して寝ます」
あまりにも可愛がられて幸せ太りしてしまったレモンちゃん。
不妊手術をした時に獣医さんから「お腹の脂肪がすごい」と言われたそうだ。少しダイエットが必要なようだ。
【写真】「おウチの中に入れてニャー」こんな表情でおねだりされたら…
(まいどなニュース特約・渡辺陽)
しとしと雨が降る夜更け・・・ダンボール箱の中から助けを求めていた茶トラの子猫
2019年4月21日(日) ディリー
乗用車やトラックがひっきりなしに通る大きな幹線道路。
その端っこにダンボール箱に入れられた子猫がいた。
偶然にも、そこを通りかかった奥田さんの長男が、だんごくんをみつけた。
なかなかハンサムでしょ
【幹線道路のすぐそばに捨てられていた茶トラの子猫】
大阪に住む奥田さんの長男は、8年前の5月8日、雨がしとしと降っている夜、1匹の子猫を保護した。
「息子が、DVDのレンタルショップに行くために、いつもは通らない道を通ったら、子猫がニャーニャー鳴く声がしたそうです。声の主を探すと、車がひっきりなしに通る幹線道路のすぐそばにダンボール箱が置いてあり、中に子猫がいたそうです」
歩道ではなく、車道のすぐそばなので、いつひかれてもおかしくない状況だったという。
「おいで~」と手を差し出すとすぐに寄ってきたので、そのまま保護したという。
「実は、当時15歳の息子は、以前から猫を飼いたいと言っていて、よくペットショップに猫を見に行っていたんです。この日は、いつもと違う道を通ったら、偶然子猫に出会ったというのですから、運命だったのでしょうか」
長男は、子猫がまん丸の目をして丸くなっていたから、「だんご」という名前にした。
「だんごは、保護当時生後1カ月くらい。すごく人懐っこい子で、よく息子の枕元で丸まっていました。たぶん、誰かに飼われていたんだと思います。翌日、動物病院に連れて行ったのですが、何か体に悪いものを食べていたようで、しばらく下痢をしていました」
【もうペットは飼わないと決めていたけれど】
奥田さんは、実家にいる時に猫を2匹、犬を1匹飼っていたことがあった。
なかでも1匹の猫は、一緒に成長してきた感じだったという。
「主に世話をしていたのは母だったのですが、私もペットロスになってしまって、職場で仕事をしていても涙があふれてきました。私にとって、動物はペットではなく家族なんです。いつもそばにいたペットがいない。心にぽっかり穴が空いたようでした。その時のロスがきつかったので、結婚しても二度とペットは飼わないと思っていたんです」
ところが、長男が連れ帰った茶トラの子猫を見たら、そんな気持ちは一気に吹き飛んでしまったという。
「保護した翌日、動物病院に健診に連れて行った時に、里親の募集の仕方なども伺ったのですが、いつしか自分で飼うと決めていました」
【だんごくんは、家族のパワースポット】
だんごくんが大好きな奥田さん。ついついベタベタしたくて、だんごくんを追いかけてしまう。
「いつもどこにいるのか把握していないと気がすまないんです。押入れの中に入っているだけで、心配になって。そのせいか、長男や長女には甘えるのに、私がだんごを抱っこしようとしても、サッと逃げてしまうんです」
それでも、奥田さんにとってだんごくんは、いっぱい癒やしてくれる「パワースポット」。仕事から帰る時も、大急ぎで帰るのだという。
【写真】まさかの手の平サイズ!保護当時の「だんご」が可愛すぎる
(まいどなニュース特約・渡辺陽)