殺処分描く絵本、杉本彩さんの朗読で動画に
「自分のことのように想像して」
2019年2月17日(日) 福井新聞
動画を見て「殺処分という悲劇を無くすためにできることを考えてほしい」と話す杉本彩さん=2月6日、東京都内
犬の殺処分をテーマに、福井県鯖江市の中学2年吉崎莉菜さん(14)が描いた絵本「赤い首輪~私の命はどうなるの」が、動物愛護活動に取り組む女優杉本彩さんの朗読で動画になった。
殺処分される柴犬「サクラ」を描いたストーリー。
「少しでもサクラの悲しみに近づけるように」と試行錯誤し情感豊かに訴えかける作品が出来上がった。
「赤い首輪―」は吉崎さんが昨年10月に自費出版した。
ほぼ鉛筆で書かれ、首輪と殺処分するスイッチが象徴的に赤く描かれている。
無責任な飼育放棄で殺処分される様子に「途中から涙で次のページが見られませんでした」などと反響を呼んだ。
杉本さんは「動画を見て、罪のない犬や猫たちが殺処分という不幸な状況になっていることを、多くの人に自分のことのように想像してほしい」と訴えている。
動画は福井新聞デジタルラボが作成した。
⇒【動画】杉本彩さん朗読「赤い首輪」