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野良のワンちゃん天国へ

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福井県美浜町水晶浜で生活していた野良のワンちゃんが1月27日(日)動物病院で亡くなり天国に召されました。
享年およそ10歳。

同日朝、このワンちゃんの様態が悪いという連絡をいただいたのは京都にお住いの男性の方(以下〇〇氏)。
今回、私が〇〇氏に直接お会いしたのは初めてで、数年前にEメールをいただいたことがありました。
週1回ほどの頻度で7年ほどにわたりこのワンちゃんに会いに来ていたというほど長く接しておられた方です。
〇〇氏からの連絡がなければこのワンちゃんの死に目には会えませんでした。
〇〇氏は前日水晶浜に来られ、いつものところにワンちゃんがいないので探し回り見つけたところかなり衰弱しており、地区の施設の敷地を借りて毛布を敷き風雨を避けるように板で囲いブルーシートを乗せたりしていたのです。


2019年1月27日(日)水晶浜にて

私がこのワンちゃんを知ったのは5年ほど前のこと、最初は探し回りましたが出会いがありその後3か月サイクルで会いに来ていました。
その都度、こうした環境で野良として生活しているのがいいのかどうか思案しましたが、今回の〇〇氏他県外の方々や地域の方々からの情報等により、いろいろと面倒見ている方々がいらっしゃることを知り、ずっと様子見をしてきました。
私が出会った時のこのワンちゃんの年齢はおよそ4歳ぐらい、その時前脚片方がなくトラバサミで被害を受けたと思われました。
最初は警戒して逃げる状態でしたが、回を重ねるたび慣れてきて近寄って来てくれました。





県外から来られた方・・・ワンちゃん、一緒に散歩や遊ぶ姿がうれしそう。




相棒がいました(オス同士)。一人ぼっちになって寂しいでしょう・・・


下記の写真6枚は2018年最後に出会った時の写真です。
私が来たのに気づいて立ち上がり近寄ってきますが、ゆっくりゆっくりと歩き・・・かなり弱ってきている状態でした。










このワンちゃんは私にいろいろなことを教えてくれました。

一昔前、この敦賀半島一帯には野良犬が多くいてかなりの数が捕獲されており、捨てられていたこの野良のワンちゃんは唯一と言っていいほどの生き残った子。
片脚を無くすなど自然界では辛いことや危険なことなどいろいろあったと思いますが、穏やかな性格でひたすら生きるために頑張っている姿でした。
この付近にはイノシシが出没することがたびたびあるとのことで、イノシシを追い払ったという情報も聞きました。


このような川の壁に穴を掘って寝起きしていることも(水嶼浜にて)

人間社会においては、自殺・虐待・殺害など心が痛くなる出来事が多発していますが、動物たちはこんなことはしません。
動物をモノ扱いする人間がいるから簡単に捨てられ不幸になる動物がいる・・・、人間という生き物であることが恥ずかしく情けなくなるときがあります。
動物たちも人間と同じ命、命の尊さというものを人間はもっともっと理解すべきです。
人間ははるか昔から動物たちから数々の恩恵を受けています。恩恵を受けながら私たちの生活が成り立っているのです。

今日は日曜日ということで大半の動物病院はお休みという状況でしたが、みはま獣医科医院(0770-32-5799)さんは午前中やっておられここでお世話になりました。
血液検査の結果は非常に悪く、先生からはもうしばらくの命とお聞きし、私どもも覚悟を決めていた次第でした。




みはま獣医科医院にて

その後30分ほど経過してその医院で亡くなったのです。
誰にも看取られず亡くなることを思えばせめてもの供養になったかと・・・。
ワンちゃんは精一杯頑張って私たちが来るのを待っていてくれたに違いありません。

亡くなったワンちゃん、地域の方だけでなく県外の方からもいろんな支援を受けていたのです。
一般的に、野良犬猫の寿命は5~6歳と言われており非常に短い命なんです。
多くの支援者のお蔭でここまで生きてこられたと思います。
これといってなにかできるワンちゃんではなかったにもかかわらず、なぜ多くの方からいろんな支援を受けることができたのでしょうか・・・
教えられることが多いです。
動物をモノ扱いする人間が多い反面、連絡のあった〇〇氏はじめ、動物の命を尊厳する心をもっておられる方々、このような人たちが増えて不幸な動物たちが無くなる社会になっていくことを切に願い精一杯活動してまいります。 
(byぬくもり)


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