信号ない横断歩道一時停止しない車9割 JAF調査
2018年10月25日(木) 毎日新聞
信号のない横断歩道を渡ろうとする歩行者がいても、9割以上の車が一時停止しない--。
こんな実態が、日本自動車連盟(JAF)の全国調査で判明した。
2016年に調査を始めてからの一時停止率の全国平均は、16年7.6%、17年8.5%、18年8.6%で推移しており、道路交通法で定められた歩行者優先のルールが相変わらず守られていない。
調査は全国47都道府県の計94カ所で実施。
調査地点や方法は毎回同じで、JAF職員が片側1車線で信号機が設置されていない横断歩道で平日の午前10時~午後4時に、制限速度や交通量などが偏らないようタイミングを統一して横断を試みた。
今年は8月15日~9月13日に行い、歩行者が渡ろうとしている場面で通過した計1万1019台のうち、一時停止したのは948台で全体の8.6%だった。
都道府県別にみると一時停止率が最も高かったのは長野の58.6%で、2位の静岡(39.1%)を大きく引き離し、17年64.2%、16年48.3%と3年連続で高率だった。
一方、18年調査で栃木(0.9%)、広島(1.0%)、三重・和歌山(1.4%)とほとんど一時停止しない県もあった。
JAFが17年6月に「ドライバーが一時停止しないと考えられる理由」をインターネットでアンケートしたところ、▽自車が停止しても対向車が停止せず危ないから▽後続車が来ておらず自車が通り過ぎれば歩行者は渡れると思うから▽横断歩道に歩行者がいても渡るかどうか分からないから--という回答が上位三つを占めたという。
【松本信太郎】
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法的には「モノ」扱い ペットの交通事故死
慰謝料が認められるのはどんなとき?
弁護士ドットコム
愛するペットが交通事故で亡くなってしまったら――。
大切な家族とはいえ、動物は人間ではない。
法的には、ペットの事故死はどのような位置付けられるのか。
「愛犬にリードを装着して散歩しておりましたが、愛犬が轢き殺されました」。
ある飼い主が、弁護士ドットコムの法律相談にそう質問を寄せた。
「子ども以上に大切に育ててきました。死んだ子は帰って来ないので誠意をもって償ってもらいたい」と悲痛な声をあげる。
リードをつけ、飼い主の側を歩いており、「飛び出しはない」。
つまり飼い主にも愛犬にも過失はないと訴える。
そこで「この子の供養のためにも」として、加害者に対して、慰謝料を請求したいと考えている。
しかし、交通事故で動物が死んだ場合、人間と同様に慰謝料が認められるのか。
渡邉正昭弁護士に聞いた。
社会通念に照らして飼い主の慰謝料請求を認めている
――民法では、動物は「動産」と位置付けられていますが、今回は「慰謝料を請求したい」という相談が寄せられています。
ペットは家族の一員であり、かけがえのない存在です。
そのペットが理不尽な死に方をしたり、重傷を負ったりした場合には、相談者のように「供養のために慰謝料を請求したい」という気持ちが芽生えるのは、ごく自然な感情です。
――裁判では、飼い主のその意向をどのように判断するのでしょうか。
裁判では、飼い主の精神的苦痛が主観的な感情にとどまらず、社会通念に照らして、損害賠償をもって慰謝されるべきと判断すれば、飼い主の慰謝料請求を認めています。
人間が被害者となった場合にも、被害者が亡くなったり、重症だったりすると、近親者による慰謝料請求が認められることがあります。
ペットの場合も、その趣旨は同じです。
人間に比べて、ペットの慰謝料額は相対的に低い
――人間と同様に判断されるということでしょうか。
ご推察の通り、必ずしもそうではありません。
ペットに関する慰謝料請求は消極的に捉えられるなど、人間の場合とは異なる解釈がされています。
ペットが、家族の一員でありかけがえのない存在であったとしても、ペット自体からの慰謝料請求は認められていません。
また、飼い主がペットの介護のために仕事を休んだとしても休業損害が認められることは難しいです(その代わり慰謝料増額事由となる可能性があります)。
ペットの傷害が治療によって回復しているような場合は飼主の精神的苦痛はその分軽減されるので慰謝料額も減額される傾向にあります。
このように、被害者に直接的な慰謝料(後遺障害慰謝料も含む)請求が認められる人間の場合と比べてみると、ペットに関する慰謝料は必ずしも人間と同様には判断されていません。
しかし、解釈上の限界はあるものの、ペットの場合にも可能な限り飼い主による慰謝料請求を認めていこうとするのが実務であると言えます。
(弁護士ドットコムニュース)
【取材協力弁護士】
渡邉 正昭(わたなべ・まさあき)弁護士
交渉戦略家・弁理士 元家事調停官
心理学を活用した法的交渉が特徴。ペット問題に30年関わり、相談や事件依頼は全国各地から、近時は世界各国からも。セカンドオピニオンや引き継ぎ依頼も多い。
事務所名:渡邉アーク総合法律事務所
道路を横断している途中で車に跳ねられるという交通事故が相次いています。
「信号のない横断歩道 一時停止しない車9割」、恐ろしい世の中。
なんのための横断歩道なんでしょうか。
横着人間が多い世相、犬との散歩においても同様で、犬が横断歩道を渡ろうと引っ張るときもあるでしょうが十分気を付ける必要があります。
私も犬と散歩をしていて横断歩道を渡ろうとしたときに、スピードを出して走ってきて横断歩道前で速度を落として止まる気配もない車をよく見かけ非常に危険性を感じています。
身勝手な人間が多い日本、行政として真剣にどう取り組みをおこなっているのか理解できませんね。
(byぬくもり)