5月12日(土)に福井県動物管理指導センター開所後初めての譲渡会があり行ってきました。
館内の撮影画像はオープンにはできませんが状況をお伝えします。
飼い主講習会・譲渡会の流れ
センターが開所して初めての譲渡会、新聞記事にも載っており譲渡前講習会の多目的ルームには7~80名で満杯状態でした。
譲渡前講習会のテキスト、かなり詳細に書かれていました。
受講はプロジェクターによる説明でした。
犬・ネコが収容されているふれあいマッチング室は、スペース的にもゆとりがあり従来よりかなり改善され環境が向上しました。
犬4匹、猫は10匹程。
久々の譲渡会でしたが、譲渡会に行って収容されている犬・ネコを見るとどうしても辛い気持ちになります。
なぜこのような可愛い子たちが収容されなければならないのか・・・
悪の根源を無くさないと・・・ここが私たち動物愛護活動を行う者にとっての責務だと思います。
譲渡会の中にオープン参加コーナーというのがあり、一般の方が保護したペットを譲渡会で希望者に譲り受けるもので3組の方が来ておられました。
このような掲示もありました。
「みくに動物愛護ボランティアの会」さん。
譲渡候補者の方、検討中?!
外回りは広いスペースがあり活用が期待されます。
建物の外で実際に収容されている犬とふれあう場面もありました。
動物管理指導センター(仮称)ができたことにより、私たちの福井県は各段に向上しつつあります。
関係者お互いに連携協力し合い健全な動物愛護社会が築かれることを願います。
【関連記事】
犬猫の命つなぐ新施設に期待の声 「夢を託せる施設」
2018年5月11日(金) 福井新聞
保護動物と、引き取りたい人が“お見合い”する「ふれあいルーム」=福井県動物管理指導センター
ペットブームの陰で捨てられる犬猫が後を絶たない中、福井県動物管理指導センター(福井市徳尾町)が4月23日から業務を開始した。
飼育放棄の一因として批判の声もある大量繁殖場「子犬工場(パピーミル)」があると告発があった福井は、全国の動物愛好家から注目されている。
引き取った犬猫の検査・治療室など県の施設としては初めてとなる数々の設備を持つ同センターの開業で「犬猫の譲渡推進」が期待され、命をつなぐ動物が増えそうだ。
人懐こく、ごろんと転がる猫。
頭の後ろやしっぽの付け根をそっとなでると、ゴロゴロとのどを鳴らし始めた。
「ふれあいルーム」では、保護する動物と、受け入れを希望する人で“お見合い”してもらう。
さらに飼い主としての心積もりや、家族が受け入れに同意しているかなどを職員と話し合う。
「1度捨てられた子が、2度と見放されることのないようにしなければならない」と獣医師でもある高原悠・企画主査は話す。
同センターは県内6カ所の健康福祉センターが行っていた犬猫の保護や引き取り業務を集約。
従来は同じ部屋で保護していた犬、猫それぞれの飼養管理室を備え、空調設備を整えて長期間の収容が可能になった。
約300平方メートルある運動場「ドッグラン」を備え、収容した犬に適度な運動をさせられる。
感染症がないかなどを調べたり、不妊去勢手術やマイクロチップ挿入したりする「検査・治療室」を新設。
トリミング室では有資格者が動物の身だしなみを整え、譲渡成立が増えるようにする。
吉田靖センター長は「譲渡が促進されれば、保護した犬猫を死なせることも減るだろう。新しいパートナーを見つけて幸せになってほしい」とする。
一方、県が「犬猫の譲渡推進」とともにセンター機能の大きな柱と位置付ける「適正飼養と動物愛護の普及啓発」には課題が残る。
「多目的ホール」は、飼い主講習会やしつけ教室、児童対象の動物ふれあい教室を行うことになっているが、具体的な教室の実施は「これから」(高原企画主査)と決まっていない。
環境省によると、徳島県動物愛護管理センターでは開所した2003年度から、夏休みに子ども対象の「夏休み一日体験学習」を実施。
犬の健康チェックや、シャンプーや散歩体験を通じて、正しい飼い方、接し方を伝えている。
京都府は幼稚園や小学校を訪問し、犬の心音を聞かせ「人間と同じ命を持つ生き物を実感してもらう」などの教室を30年前に始めている。
16年度に県が収容した犬は157匹(捕獲65匹、引き取り92匹)、猫465匹(すべて引き取り)の計622匹。10年前の3分の1に減少し、県医薬食品・衛生課は理由を「飼い主の意識向上が大きい」と推測している。県獣医師会の松澤重治会長は「愛護の浸透など動物行政の総合的な拠点が整備され喜ばしい。夢を託せる施設」と新センターに期待を寄せた。