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災害避難ペットと一緒 宝塚市がゴルフ場と協定

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災害避難ペットと一緒 宝塚市がゴルフ場と協定(兵庫)

2018年3月30日(金) 朝日新聞


ペット避難に関する協定を結んだ中川智子宝塚市長(中央)と宝塚高原ゴルフクラブの矢野浩臣社長(左)、旭国際宝塚カンツリー倶楽部の内町一三支配人=宝塚市役所

災害時に犬や猫などペットの避難所として使えるように、宝塚市は市内の二つのゴルフ場と協定を結んだ。
ゴルフ場のクラブハウス内で飼い主とペットが一緒に避難生活を送れるといい、市によると、全国でも珍しい取り組みという。

市は23日、宝塚高原ゴルフクラブ(同市切畑)と旭国際宝塚カンツリー倶楽部(同市下佐曽利)と、「ペット避難等の災害時支援協力に関する協定」を結んだ。
協定によると、大規模な地震や風水害、火災などが発生した場合、両ゴルフ場は市の要請に基づき、「ペット避難所」としてペットと飼い主をクラブハウス内へ収容するなど協力する。
市の避難所運営マニュアルでは、市が災害時に開設する避難所では居室部分へのペットの持ち込みを原則禁止している。
ペットの鳴き声やにおいなどを苦手とする被災者もいるためだ。
市によると、各ゴルフ場は飼い主ら約200人とそのペットを最長で1カ月程度受け入れるという。
飼い主は他のペットとトラブルにならないようにケージなどを持参。
クラブハウス内でペットと一緒に寝泊まりでき、ゴルフコースでの散歩も可能だ。
市は2010年、市内の全10カ所のゴルフ場でつくる協議会と、災害時に各ゴルフ場が被災者への飲料水や浴場の提供、臨時ヘリポートの設置などで協力する協定を結んでいる。
昨年9月、協議会に加盟する宝塚高原ゴルフクラブの矢野浩臣社長(46)から、ペット避難所の申し出があった。
中川智子市長は「東日本大震災や熊本地震では、飼い主が心引き裂かれる思いでペットと離れて暮らしたり、置いたままにしたペットを亡くしたりする悲劇があった。ペットの避難所をうれしく思う」。
矢野社長は「この取り組みが宝塚から全国に広がれば」と話している。
(鈴木裕)


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