犬猫殺処分0へ絵本制作 小学~高校生の団体(香川県)
2018年3月15日(木) 毎日新聞
さぬき市で犬の譲渡会を手伝う中北愛葉さん(家族提供)
◇全国ワースト1脱却を ネット寄付呼びかけ
小学生から高校生までの団体「ワンニャンピースマイル」が、香川県内の犬や猫の殺処分をなくすための活動をしている。
啓発の絵本作りも進めており、インターネットのクラウドファンディングで寄付を募っている。
代表で高松市の小学6年生、中北愛葉(まなは)さん(12)は「親子で命の大切さを知ってもらえる絵本を作りたい」と話す。
県生活衛生課によると、県内で保健所に収容された犬のうち殺処分された割合を表す殺処分率は、2010年度から7年連続で全国ワースト1位となっている。
中北さんは2年前にヨークシャーテリアの愛犬「シルバー」を病気で失った。
犬や猫について調べるうちに、県内の犬の殺処分率が高いことを知ったという。
現状を変えたいと友人とチラシを作り、近所のペットショップなどに配った。
さらに活動を広げようと、若者支援の団体「地域の家ココカラハウス」のメンバーと昨年4月、ワンニャンピースマイルを結成。
保護された犬や猫の譲渡会に参加し、保健所の見学なども続けた。
今回の絵本は県出身の絵本作家、藤田ひおこさんに担当してもらう。
中北さんがシルバーを失うまでの日々を描く予定だという。
寄付の目標額は80万円。
将来、獣医になりたいという中北さんは「絵本で優しい気持ちを持ってもらえれば、大人になってから動物を虐待したりしないと思う。ペットを飼う時は最低限の責任を持ってほしい」と訴えている。
【小川和久】
You Tube 「学生団体ワンニャンピースマイル2017」
https://www.youtube.com/watch?v=CVvomv3xg3s
【関連記事】 <売れ残った犬猫がたどる悲しい運命とは>