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書籍「子犬工場」

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「子犬工場 いのちが商品にされる場所」

著者:大岳美帆
出版社:WAVE出版
発売日:2015年11月刊行
対象:小学生
定価:本体 1,400円+税
サイズ:A5 上製 160ページ



◆いのちの授業必読書
ペットショップで売られているたくさんの子犬たち。
この子犬たちはどこから来て、売れ残った後どこへいくのでしょう?
命の重さが声高に叫ばれている今だからこそ、商品として扱われる犬の命を子どもたちと一緒に考えます。

◆内容説明
工場で商品をたくさんつくるように、子犬をたくさんつくっている場所を「パピーミル=子犬工場」といいます。
子犬工場でうまれた子犬は売り物です。
子犬をうんで、お乳をあげたら、お母さん犬の役目は終わり。
子犬はお母さん犬のもとから、あっというまにつれさられてしまいます。
お母さん犬はせまいケージの中で子犬をさがしつづけ、心配でたまらなくなって、ほえつづけます。
そして、つれさられた子犬たちは・・・。

◆著者紹介
大岳美帆(おおたけ・みほ)
編集プロダクション勤務を経て、2001年作家・フリーライターとして独立。
愛玩動物飼養管理士、日本ドッグホリスティックケア協会認定ドッグマッサージ・セラピストの資格をもち、殺処分される犬や猫の保護活動を支援している。
犬や猫などのホリスティックケアに注目し、ペットをテーマにした著書も多数ある。
著書に『犬といっしょに暮らしたい!と思ったときに読む本』『ペットの冠婚葬祭まるごと便利帳』など。

◆目次
プロローグ 目が見えない犬
第1章 子犬がつくられる工場(ボロボロだったカヤの体、保護シェルターにいる犬たちの正体、犬の出産、パピーミルって?、お母さん犬のひさんな生活)
第2章 子犬たちの運命(子犬の市場、ペットショップの子犬たち、ペットショップから買った犬、売れ残った犬たちはどこへ?)
第3章 すてられる犬たち(ペットを守る法律、そんな理由ですてるのですか?、安楽死ではありません、すてられる犬をふやさないために)
第4章 いのちを救う(パピーミルからの引出し、新しい飼い主さがし、きびしいじょうけん、いのちのバトン)
エピローグ いっしょにしあわせになるために


【投稿感想文】
『子犬工場』の感想文ー東京都稲城市の小学校4年生内山小桜さん

「いっしょにしあわせになるために-Say NO プロジェクト広め隊」のみなさんへ

私は、この『子犬工場-いのちが商品にされる場所』を読んで、ペットショップのかわいい子犬たちを、少し「これは、パピーミル業者が売った犬なのか」と思うようになりました。
どうかシリアスブリーダーであればいいな~と思うようになりました。
これまでは、ブリーダーということばしか、しらなかった私は、ブリーダーにも、いろいろなしゅるいがあることにびっくりしました。
パピーミル業者の人は、いのちの大切さをしらないのでしょうか。
お母さん犬は、ぜったいにあたたかい心をもち、おうえんしてくれ、うんちやおしっがのこっていなく、せいけつ感のあるところや、そういう人の前で、赤ちゃんを産みたいと思っていると思います。
私が思うには、犬はとっても人なつっこい生き物だと思うのに、「なぜ暗く、せいけつ感のない所に、せまく、あつくるしそうにしている犬たちを、とじこめるの?」 と思います。
犬は、本当にあいじょうをこめてお世話すれば、よばれた声の方へ喜んでいくと思います。
それなのに、ほえたらおこられて、たたかれる。
本当は助けを求めていた犬も、たたかれたりすると、感情表現を上手にできなくなり、パピーミル業者や最悪ブリーダーなどから引き取られた犬は、恐怖(きょうふ)しか考えられなくて、引き取られないまま、ドリームボックスに入れられてしまう犬も、いると思います。
スイッチをおして、ガスを出すのも、人間。
それに、犬をドリームボックスがある場所につれてくる前に、ひどい目にあわせたのも、人間。
ドリームボックスのスイッチを押す人には、わるぎもなく、むしろ、いやな気持でボタンを押している人もいると思います。
そして、その人達のためにも、殺処分数をへらさなくてはなりません。
私が毎週観(み)ている「ペットの王国ワンだランド」というテレビ番組があります。
それでドイツでは、年間の犬ねこ殺処分数が、なんと0ひきなのです。
その理由が、ドイツの人がまず、犬やねこなどの動物に対して、とってもやさしいのです。
それに対して、暗いイメージのある保健所は、まるでペットショップにようで、たしか1つのケージに1~3匹の犬がくらしていて、せいかくなどが書かれた紙があり、飼っていい人の対象が書かれています。
ドイツでは犬たちのストレスにならないように、犬が出入りできるドア(まど)みたいなものがあり、いつでも犬が、しき地内の外へ出ることができるのです。
『子犬工場』では、アメリカをしょうかいしていたので、アメリカもドイツみたいだなと思いました。
私は犬を飼っていません。
けれど、そんな私でも『子犬工場』は勉強になり、そして、しょうらい大人になったら、犬を飼おうと思っているので、飼う時期になったら、もう一度『子犬工場』を読みたいと思います。
ペットショップではなく、動物愛ごセンターや保健所、ボランティアに人からなど、むだな命はこの世にないから、助けを求めている犬から、自分の家族として、あいじょうをこめてさいごまで育てたいです。
私は「いっしょにしあわせになるために-Say NO プロジェクト」のみなさんの、動物をたすける活動をおうえんし、そんけいしています。
これからもがんばって、日本をかえて下さい。

Say NO プロジェクトより
「小桜」と書いて「こはる」ちゃん、いまのきせつにぴったりな、春らしいステキな名前ですね。
感想文、ありがとうございました。
それにしても小桜ちゃん、小学4年生なのに、いろいろなことをよく知っていますね。
「ドリームボックス」、「ドリーム」には「夢」という意味がありますが、犬やねこがつれて行かれるドリームボックスは、「夢の箱」なんかじゃんくて、命をたたれる、とっても悲しいところ。
小桜ちゃんがしょうかいしてくれたドイツのように、日本にも、明るくて、犬たちが気持ちよくすごせる保健所などの施設(しせつ)が、ふえるといいですね。
なによりも、そういう所につれて行かれる犬やねこがなくなるように、みんなでいっしょにかんがえて、行動していきましょう。


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