<ペットショップ>認定制度導入 犬猫殺処分ゼロへ 福岡
2017年10月31日(火) 毎日新聞
福岡市は来春から、犬猫の殺処分ゼロに向け、市独自の基準をクリアしたペットショップなど犬猫販売事業者の優良認定制度を始める。
市内の殺処分は減少傾向にあるが、捨て犬や捨て猫も後を絶たない。
認定店舗を通じて飼い主の自覚を持ってもらうことなどが狙いだ。
11月から募集を始める。
市生活衛生課によると、市内で動物愛護管理法などに基づいて収容した犬猫は、2006年度は3659匹だった。
09年度から引き取る際に飼い主に新たな飼い主を探すよう指導を強化したことなどにより、16年度には687匹まで減少。
これに伴い、殺処分数も06年度の3327匹から16年度は306匹まで減った。
ただ、近年はいずれも横ばい状態になっているという。
優良認定制度は
(1)店頭などで市が保護した犬猫を譲渡していることを来店客にアナウンスする
(2)販売前に事業者が飼い主に対して飼育方法や責任を自覚するよう講習会を開く
(3)遺棄を防ぐため、飼い主情報を登録できるマイクロチップを皮下に埋め込んだ犬猫だけを販売する
--ことなどを満たすのが条件。
市は認定店舗にステッカーを配布したり、ホームページで認定店舗の利用を促すPRを実施したりする。
市生活衛生課は「殺処分を減らすためには、販売業者の協力は不可欠。店舗を通じて飼い主に適正な管理、飼育を促したい」としている。
【蓬田正志】
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<ペットショップ>認定制度導入(福岡)
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