<ハリネズミ>触れ合いの空間 癒やし求め人気 横浜
2017年9月4日(月) 毎日新聞
店で一番人気というメスのハリネズミ「ピギー」と店長の細江さん=横浜市西区で堀和彦撮影
人懐っこく、つぶらな瞳で人の心をつかむハリネズミに触れ合える空間「はりねずみびれっじ」が6月、横浜市西区南幸にオープンした。
横浜駅から歩いて数分の雑居ビルにある店の玄関をくぐると、少し恥ずかしがり屋の13匹のハリネズミがお出迎え。
癒やしを求める女性や家族連れを中心に、口コミで人気が広がっている。
【堀和彦】
ハリネズミはネズミの名が付いているが、ネズミの仲間ではなく、むしろモグラに近い。
夜行性のため、手に乗せるとぐっすり寝てしまうこともある。
手のひらに収まる大きさと可愛らしさから、じわじわとファンが増えているという。
店では850円で30分間、1匹を独り占めできる。
飲食の提供はないが持ち込みは可能。
週末には1日に30人ほどが訪れる。
ハリネズミはストレスに敏感で、アルコールやたばこの臭いにかみ付くこともあるほか、針が気になるという人のために、店では手袋も貸し出していて、安心して触れ合えるという。
店長の細江鴻作さん(22)は、大学を今春卒業して開業した。
自身も自宅でハリネズミを飼ってきた愛好家だ。
ペットブームの一方、飼い主に捨てられて野生化するハリネズミが多くいる現状に危機感を抱き、「安易にペットを飼う前に、命を預かる自覚を持つきっかけに」と触れ合いの場をつくった。
友人や知人に助けられながらの運営だという。
細江さんは大学で神道文化を研究し、神主の資格を取得したといい、「動物も大切な命という考え方は、神道を学ぶうえで身についたのかも」と話す。
営業は平日と祝日が午前11時~午後10時、土日は午前10時から。
定休日なし。
問い合わせはメール(hedgehog.hama@gmail.com)。
【ハリネズミの画像】
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はりねずみびれっじ
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