花火大会、迷い犬に注意 夏に増加、雷でもパニック
2017年7月31日(月) 京都新聞
迷い犬が増える夏本番
夏本番を迎え、滋賀県が迷い犬の増加に警戒を強めている。
例年、花火大会や雷など大きな音が鳴ることが多い夏には、驚いた犬が逃げ出すケースが増えるためだ。
県は「逃げてしまっても飼い主が分かるように、迷子札などの装着を」と対策を呼び掛けている。
県動物保護管理センターによると、「犬がいなくなった」という迷い犬の問い合わせは昨年度387件あった。
そのうち、7月(45件)と8月(28件)、9月(55件)は特に多く、打ち上げ花火や雷の音に驚いて、首輪から抜けたり、散歩中に急に走り出したりするといったケースが目立つという。
敏感な犬の中には、人間には聞こえないほど遠い雷や花火の音にもおびえ、首輪につないでいたひもを引きちぎって逃げる犬もいるという。
そのため県は、犬が驚いて逃げないように犬小屋から室内に移したり、首輪を抜けにくくしたりするなどの対策を呼び掛けている。
逃げて保護された際、すぐ飼い主に連絡ができるよう、犬の登録時に交付される鑑札や狂犬病予防の注射済票を首輪へ装着するように求めている。
県生活衛生課は「大きな音は人間も怖いが、犬はもっとパニックになってしまう。人が家から出入りする時に一緒に逃げ出すケースも多いので、二重のゲートを付けるなど、このシーズンは注意を」としている。