知床、「共生」の海岸に捨て猫 自然と野生動物が生きる場所に
親子5匹保護、保健所へ
2017年6月25日(日) 北海道新聞
斜里署に保護され、愛くるしい表情を見せる子猫たちと警戒するような親猫
ケージに詰め込まれたまま放置
狭いケージに5匹の猫。
北海道斜里町前浜町無番地の海岸に猫が捨てられているのが見つかり、斜里署に保護された。
同署は「誰かに拾ってもらえると思ったのかもしれないが悪質。身勝手なことはしないで」と注意を呼び掛けている。
同署によると、猫が見つかったのは21日午後9時半ごろ。
通りかかった男性から通報を受けて署員が現場に行ったところ、親猫1匹と生後1~2カ月とみられる子猫4匹が、高さ37センチ、幅35センチ、奥行き52センチの手提げ型プラスチック製ケージに詰め込まれていた。
ふたは閉まっていたが、そばにビニール袋に入った餌が置かれていた。
警察署で飼うわけにもいかず、23日には網走保健所に引き渡された。
同署員からは「雨に降られれば子猫などは衰弱してしまう。自然と野生動物が共生する知床でこんなことがあるのは悲しい」と嘆く声が聞かれた。
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知床、「共生」の海岸に捨て猫
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