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ペット霊園突然閉園

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掘り起こされた遺骨の山 ペット霊園突然閉園

2017年4月24日(月) 毎日放送



家族同然に暮らしていたペットが葬られている「ペット霊園」をめぐる問題です。
天国に旅立ったペットに会おうとお墓参りに霊園を訪れた飼い主が目にしたのは、にわかには信じがたい光景でした。涙に暮れる飼い主の憤懣です。

先週、MBSに届いた1通のメール。
「枚方の宝塔(ほうとう)という動物霊園が閉鎖したようです。ショックと悲しみと怒りで涙が止まりません」
一体、どういうことなのか?
ペット霊園に行ってみると・・・。
「ここですね。平成29年1月末日をもって当園は閉園しましたと書かれています」(進藤佑基記者リポート)
霊園の入口にはたくさんの石が山積みに。
ペットの名前が彫られた墓石が放置されていました。
さらに進むと・・・涙を浮かべる女性の姿が。
「ここがうちの子のお墓だったんですよ。飾っていた写真とか愛用していたおもちゃとか水飲みとか、そういうものが全くない状態なので」(女性)
いま更地のこの場所にあったはずの墓石と遺品。
8年前に死んだ愛犬、ゴールデンレトリーバー海くんの墓は跡形もなくなっていました。

Q.閉園の説明は?
「全くないです。わかっているのであれば、何年か前から張り紙なりなんなりしてほしかった。(そうすれば)こっちも撤去したので」(女性)

霊園をさらに奥に進むと・・・
「ひどいですね。こちらには遺骨ですかね。山のように積まれていて、その上に花束が添えられています」(進藤佑基記者リポート)
掘り返された無数の遺骨が山のように。
なぜ、霊園の管理人は多くの飼い主に知らせず墓を撤去したのでしょうか?
「ほんまは(閉鎖するとの連絡を)せなあかんか知らんけど、ようせえへんかった」(管理人)

Q.利用者は困っているが?
「裁判所からの命令で、1年以上前にやめないといけなかった」

実は霊園を立ち上げたのは管理人とは別の「A氏」です。
元々、土地は枚方の地元住民が共同管理していましたが、1982年にA氏が陶芸の窯を作りたいと申し出、貸し出されることに。
しかし91年ごろ、地元に無断で霊園になってしまい、死んだペットが火葬されるようになったといいます。
臭いなどに悩まされた地元住民が裁判を起こし、A氏側が元通りにして土地を返す内容で4年前、和解が成立したのです。
そのA氏、取材を試みると「高齢のため体調が悪く何も答えられない」ということでした。
「心を込めた供養」と言いながら1月に突然の閉鎖。
この情報は先週、口コミやネットで一気に広がり、聞きつけたたくさんの飼い主が訪れていました。
「辛いですね。何も聞いていなくて突如だったので、ショックといえばショック。今の状況になる前にもう少し来たかった」(男性)
しかし、まだ閉鎖の事実すら知らない飼い主もいました。
「完全に(お墓が)なくなっている。どうしよう」(女性)
掘り返された遺骨の山を見て呆然と立ち尽くす飼い主。
その中には、飼っていたマルチーズのものもあったはずです。
「かわいそう・・・これはちょっとありえないですね。犬でも一緒に生活した家族だから魂はあると思うし、もう少しきちんと考えてほしい」(女性)
霊園は今後「残っている遺骨や遺品は処分する」としていて、無責任な対応に悲しみと怒りが広がっています。


ペット霊園 突然閉園の背景に

2017年4月24日(月) 関西テレビ



倒された愛犬の墓石。
山積みにされた骨が散乱しています。
大阪府枚方市にあるペット霊園「宝塔」。
1000坪を超える緑豊かな墓地をうたい文句に20年以上、この場所で営業していました。
しかし、今年1月に突然の閉園。
更地に戻されました。

【記者リポート】
「このあたりはペットを埋葬していた場所なんですが、掘り返されたのでしょうか大分柔らかい。よくみると、骨も落ちています」
閉園を全く知らされていなかった利用者たち。
遺品を取りに来ようと駆けつけましたが・・・。

【利用者】
「すっごいで、何にもない建物もないから」
【利用者】
「何の連絡もなかったですし、あまりにもひどいんで、すごいショックを受けています」
「写真を置いてたから、それをとりにこようと思ってたんやけど、それすらないから。ちょっとやり方がひどいですね。これは」

ペット霊園のオーナーの男性を直撃しました。
【ペット霊園のオーナー男性】
「息子が勝手につぶしたんや。呼びつけて怒って見に行って、何にもあらへんから」
もともと霊園があった場所は、地域住民などで作る公共団体の土地で、男性は団体から許可を受けておらず立ち退きを迫られました。
そのため、男性の息子が更地に戻したのです。

【ペット霊園のオーナー男性】
「ペット霊園の飼い主の方に対して、私は責任あるから、精一杯やります。下にもう場所もあるから」
男性は取材に対し、別の場所で、納骨できるように努力すると話しています。


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