なぜ秋田犬は"飼い主"かんだか?
79歳女性死亡の疑問 北海道斜里町
2017年4月19日(水) 北海道文化放送
4月17日、北海道斜里町で、飼っていた大型犬にかまれ、女性が死亡しました。
慣れているはずの飼い犬が、なぜ人を襲うのでしょうか?
また、襲われそうになったら一体どうすればいいのでしょうか?
4月17日、斜里町に住む今野恒子さん(79)が、飼っていた秋田犬に腕などをかまれ、病院に運ばれましたが、その後、死亡しました。
当時、犬はポールに鎖でつながれており、警察は、今野さんが餌を与える際にかまれたとみています。
かんだのは、体長約1メートルの3歳の雄犬で、現在は斜里町役場に保護されています。
被害者の夫 今野政一さん:「(普段は)かみつくことはしない。じゃれてはくる、立ち上がって・・・。このくらいの大きさの犬だから。散歩に、今年はあまりやってなかったのさ。俺も年で足が悪いから、あまり引っ張って歩くから、連れて歩けなかった」
なぜ、慣れているはずの犬が、飼い主を襲ったのでしょうか?
警察犬の訓練などを行う専門家によると・・・。
マキドッグスクール代表 牧宏美さん:「やはりストレスが、おまけに年齢も若いから、散歩したい、どこかに行きたいという気持ちが強くて、たまりにたまって今回の事故になったのかもしれません」
高齢者が、大型犬を飼うことの難しさもあるといいます。
マキドッグスクール代表 牧宏美さん:「最初に飼った頃には、自分も若くて元気だったが、何年かたてば、足腰も弱ってくる。散歩も行きづらくなってくる。高齢の方なら、引きずり回されて、逆にケガをしたり骨折したり、いろいろな面があると思う」
人が犬にかまれる事故は、2011年度から2015年度までの過去5年間に北海道で545件起きています。遠軽町では、2015年、ブリーダーの女性が、大型犬に噛まれて死亡しました。
また、2014年には、白老町の海岸で、女性が土佐犬に襲われ溺死しています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170419-00000007-hokkaibunv-hok
なぜ秋田犬は"飼い主"かんだか?
「自分の身を守るには」訓練士と秋田犬 スタジオ"生出演"で解説
2017年4月19日(水) 北海道文化放送
石井しおりキャスター:「訓練士の牧宏美さんに、実際に秋田犬を連れてきていただきました。牧さん、もし犬に襲われそうになったら、どうすればいいんでしょうか?」
マキドッグスクール代表 牧宏美さん:「犬に背中を見せずに、ゆっくり離れてください。急に動いたり、走って逃げたりすると犬が興奮して襲ってくるので危険です」
篠原巨樹キャスター:「それでは、実際にやってみましょう」(篠原キャスター 実演)
石井キャスター:「それでは、誰かが犬に襲われていたら、どうすればいいんですか?」
マキドッグスクール代表 牧宏美さん:「金属製の物をたたいて、大きな音を出して下さい。その音に驚いて、犬は離れます」
石井キャスター:「身近にあるバケツなどをたたいて、大きな音を出しましょう」
篠原キャスター:「特に気を付けなければいけないのは、どんな時なんでしょう?」
マキドッグスクール代表 牧宏美さん:「犬は食べることに執着心がありますから、餌を与えるときは特に注意してください」
篠原キャスター:「牧さん、ありがとうございました。飼い犬で慣れているからという油断は禁物。ちょっとしたきっかけで、危険な目に合うことも。十分な注意が必要です」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170419-00000008-hokkaibunv-hok