長官賞犬ゲルマン号、またお手柄
2013年11月14日 福井新聞
長官賞犬ゲルマン号、またお手柄
大阪府阪南市の山中で13日夜、遭難していた無職男性(85)を警察犬が発見し、無事保護された。
見つけたのは雄のシェパードで7歳の「ゲルマン号」。
6月に発生した女児連れ去り事件の解決に貢献し、10月に警察犬の活動として初めて警察庁長官賞を受賞したばかりだった。
泉南署によると、男性は13日朝から友人と入山した。
友人は帰宅したが、「山中で男性とはぐれた」と説明。
ゲルマン号を含む警察犬2匹も警察や地元消防などと捜索に出動し、男性の靴のにおいを頼りに草木が生い茂った急斜面でうずくまっているのを発見した。
お手柄警察犬:容疑者逮捕の証拠発見 初の警察庁長官賞
2013年10月22日 毎日新聞
臭気訓練をする警察犬のゲルマン号=堺市西区で2013年10月18日、望月亮一撮影
警察犬が女児連れ去り事件を解決したとして、警察庁は22日、この犬が所属する大阪府警鑑識課に警察庁長官賞を授与した。
府警によると、警察犬の捜査に対する長官賞は全国で初めて。
府警は「女児の所持品を探し当て、容疑者割り出しに直結した点が評価されたと思う」としている。
警察犬は、7歳のシェパードの雄「ゲルマン フォン マル ノーベル」(通称ゲルマン号)。
今年6月、大阪府内で帰宅中の女児が連れ去られる事件で出動し、自宅周辺で女児のランドセルを見つけた。
女児は無事に保護されたが、府警がこのランドセルから指紋を採取し、容疑者の男(60)を割り出して逮捕した。
ゲルマン号は2007年に警察犬になり、今年8月末までの出動は515件。
崩落事故現場で生き埋めの作業員を見つけるなど、府警刑事部長賞を2回受けた。
普段は「元気」という愛称で親しまれ、人にすり寄るなど甘えん坊だが、出動命令が出ると、真剣なまなざしで現場に向かう。
【三上健太郎】