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マイクロチップで飼い主特定(和歌山)

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マイクロチップで飼い主特定 動物愛護センター(和歌山)

2016年3月27日 朝日新聞


県動物愛護センターに設置されたゲート型マイクロチップリーダー=県提供


下宏副知事(右)から感謝状を贈られた玉井公宏・県獣医師会長=県庁

保護した犬や猫の飼い主を特定するのに役立てようと、県動物愛護センター(紀美野町国木原)は、個体識別用マイクロチップ読み取り機(リーダー)の運用を始めた。
同センターの担当者は「マイクロチップで所有者が明示できる方法があることを広く知ってもらえたら」と話している。
導入されたのは、犬猫をくぐらせる「ゲート型」の機械。
首元にマイクロチップ(直径2ミリ、長さ1センチ前後)が埋め込まれた犬猫が通ると、機械に15桁の番号が表示される。
その番号を、日本獣医師会などでつくる「動物ID普及推進会議事務局」のデータベースで照会すると、飼い主などの情報が分かる仕組みだ。
マイクロチップの埋め込みは獣医師が行い、費用は5千円程度という。
同センターによると、2014年度に県内で引き取られた計2372匹の犬猫のうち、マイクロチップが装着されていたのは数匹。
首輪の名札や身体的特徴などから飼い主を特定する場合がほとんどという。
結局、引き取り手が見つからずに殺処分された犬猫は計2208匹にのぼった。
これまで同センターが使用していた手持ちの読み取り機と併用することで、飼い主を見つけ、殺処分数を減らしたい狙いがある。
マイクロチップは、身元不明のペットが増える災害時の活用も期待されている。
機械を贈呈した日本獣医師会は、東日本大震災で寄せられた義援金を活用し、約150万円で購入した。
18日に県庁であった感謝状贈呈式に出席した県獣医師会の玉井公宏(きみひろ)会長は「災害がいつ起こるか分からない和歌山では、マイクロチップは万一のときの証しになる」と話していた。
(杢田光)


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