猫「殺処分ゼロ」 5年連続(千代田区)
2016年02月16日 読売新聞
◆千代田区見通し
飼い主のいない猫の保護活動を続けている千代田区は、2015年度末で、猫の殺処分ゼロを5年連続で達成する見通しだ。
区では、野良猫の去勢不妊手術にかかる費用を助成するとともに、飼い主が見つかるまで猫を預かる活動を支援している。
20、21日には、「ちよだ猫まつり」を区役所で開催し、収益金を猫の医療費などに充てる。
区では、猫の去勢や不妊手術にかかる費用の助成を00年度から実施している。
区民から「庭で野良猫が子供を産んでしまったので、どうにかしてほしい」といった相談が増えたことが背景にある。
自宅周辺にいる野良猫を見つけて区に報告する役割は、動物愛護に賛同してくれる区民たちが担う。
区が「普及員」として認定しており、現在は86人にまで増えたという。
主に離乳前の子猫や負傷した猫については、地域の保健所などを通じて都動物愛護相談センターが引き取るが、その多くは殺処分されるという。
区ではボランティア団体と連携し、こうした猫を同センターには送らず、引き取り手を探す譲渡会を随時開催。
すぐに引き取り手が見つからなければ、ボランティアや動物病院に一時的に保護してもらっている。
15年度からは、動物病院に預ける費用の一部を助成する事業も始めた。
◇医療費確保にイベント開催
一方、譲渡会に出す猫は、事前に感染症の有無などを確認する必要があるが、検査の費用が不足しているという。
このため区は、猫の愛好家が楽しめるチャリティーイベント「ちよだ猫まつり」を20、21の両日、区役所で開催することにした。
売り上げの全額が寄付金になる。
イベントでは、愛猫を撮影する際のコツを伝授する写真教室や、猫の健康に関する相談会、猫の雑貨やアクセサリーの販売などを予定している。
21日は猫の譲渡会も行う。
区地域保健課の担当者は、「人と動物が共生する社会の実現に協力してもらえれば」と話している。
問い合わせは、ちよだ猫まつり実行委員会(070・1493・2828)へ。
きょうはネコの日・・・殺処分ゼロの町
動画 http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/newsanswer/newsl/post_106691/