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ホームレスを救った一匹の猫

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【感動】人生はいつだって変えられる。ホームレスを救った一匹の猫



イギリスの街角で、本当にあった「ネコの恩返し」の物語

〜 変化 〜
ジェームズはホームレス。
ロックスターを夢見てロンドンにやってきたが、仕事が上手くいかず、路上生活に転落。
手にはギター1本のみ。
ドラッグに深く溺れていった。
そんな人生でも、神様はまだ彼を見捨てていなかった。
ジェームズは路上で行き倒れていたところをボランティア団体に保護され、アパートに入居。
薬物依存更正プログラムを受ける事になった。
そうして、彼の運命が変わる日は突然訪れる。


Photo by Nikos Koutoulas

〜 決意 〜
ある日、1匹のネコがうずくまっていた。
その体中にはひどい怪我が。
ジェームズはその子を保護し、彼の全財産である22ポンド(約3800円)を叩いて、動物保護協会で治療を施してもらったのだ。
ネコは2週間経つと、見違えるほどの回復を見せたが、ジェームズにはその子を飼う余裕がなかった。
後ろ髪を引かれながらも公園で別れを告げることになった。


Photo by Elvert Barnes

その日も路上でギターを弾いてお金を稼ぎ、自宅に戻ったジェームズ。
アパートの前には、数キロ先の公園に捨てたはずのネコが。
ジェームズはその子を「ボブ」と名付け、飼うことを決心した。

〜 きっかけ 〜
ジェームズとボブが一緒に暮らし始めてしばらく後、ジェームズが出かけようとすると、 ボブが後をついてきて離れない。
仕方なく、彼はそのままボブと共にストリートで演奏をすることにした。
するとどうだろう、普段はジェームズに見向きもしない通行人が立ち止まって演奏を聴いてくれる。
これを機に「ネコを連れたストリートミュージシャン」としてジェームズは有名になっていった。


Photo by Tony Vincelli

〜 困難 〜
そんな彼らの前に大きな壁が立ちはだかった。
ある時ジェームズは客に金を強要した罪をかけられ、あえなく逮捕されてしまう。
もちろん、彼は無実だ。
ジェームズは路上で歌うことを禁じられ、再びドラッグに手を出してしまった。
このままではいけない・・・。
ジェームズは雑誌の販売員を始めた。
『ビッグイシュー』という生活困難者の自立支援団体が発行する情報誌である。
ジェームズの目的は明確だった。
「ボブと暮らせれば、それでいい」
目標を持ったことが功を奏したのだろうか。
彼は同誌において、トップクラスの売上を収めた。
しかし、これに嫉妬した同業者に貶められ、警察から規則違反を理由に出頭するように勧告される。
警察から逃れ、彼は三たびドラッグに手を出す。
だが、彼の隣りにはいつもボブがいた。
養っている立場のはずなのに、気づけばボブの存在に自分が救われていた。
ジェームズは出頭を決意。
しかし思いのほか、与えられた罰は数週間、販売時間を制限するだけだった。


Photo by João Lavinha

〜 光 〜
ジェームズはそれから、ドラッグをやめることを決意。
すべてはボブとの生活のためだった。
ジェームズが48時間の禁断症状に耐える間、ボブはずっと彼を見守った。
苦しみから抜け出したジェームズの人生はここから好転する。
路上で演奏する二人(?)の姿が、ある出版編集者の目に止まったのだ。
これをきっかけに『ボブという名のストリート・キャット(A Street Cat Named Bob)』という本が出されることが決定。
イギリスで80万部の大ヒットを生み出したのである。
ジェームズは本の売上で得た印税のほとんどを、動物救済基金に寄付。
メディアにはこう語った。
「おカネはボブと暮らしていける分だけあれば十分さ。これからは、人を支えていけるような生き方がしたい」
チャンスは誰にでも巡ってくる。
彼らは今日もロンドンの街角で、通りかかる人々に音楽を奏でている。

You Tube https://www.youtube.com/watch?v=1Y7gjjwTars


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