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孤独死の家に、猫や犬が残されていた 飼い主高齢化の現実

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孤独死の家に、猫や犬が残されていた 飼い主高齢化の現実

 2015年11月22日(日)  sippo(朝日新聞)



飼い主が亡くなった後の猫は・・・

飼い主の死亡で取り残されるペットが増えている。
東京都の遺品整理業者「ガーディアン」の高橋満さんは昨年9月、神奈川県の団地の一室に入った。
60歳前後の男性が布団の上で死後約4カ月たって見つかった孤独死。
作業を始めると、別の部屋の押し入れから5、6匹の猫が出てきた。
風呂場の浴槽にわずかに水がたまるだけ。
体が大きい1匹以外はやせ細り、ケンカをしたのか体には血が付いていた。
高橋さんは「首輪がゆるゆるになった犬など、遺品整理の現場でペットを見つけるのは珍しくない。可愛がっていたんだろうなあと、故人の生前を思い浮かべながら作業します」と話す。
「遺品整理士認定協会」(北海道)によると、孤独死や入院など高齢者関連の依頼の2~3割にペットが関わっているという。
環境省によると、2012年度に全国の動物愛護センターなどに引き取られた犬と猫は約20万9千匹。
引き取り条件を厳しくするなどして10年間で殺処分数は6割減ったものの、同年度は約16万1千匹が処分された。
東京都動物愛護相談センターが12年度に飼い主から引き取った327件(550匹)のうち、飼い主の死亡(22%)や入院など(18%)の理由が4割を占めた。
センターの担当者は「飼い主の高齢化を理由にした引き取り件数は今後も増え続けるだろう」。
自分が世話できなくなったあとの準備の必要性を訴えるパンフレットをつくることを検討しているという。


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