Quantcast
Channel: 動物たちにぬくもりを!
Viewing all articles
Browse latest Browse all 3575

救い続ける 殺処分ゼロへ努力 川崎市動物愛護センター

$
0
0

救い続ける 殺処分ゼロへ努力 川崎市動物愛護センター

2015年11月28日 朝日新聞


【動画】犬の殺処分ゼロを達成した川崎市動物愛護センターの取り組み=杉本康弘撮影
http://www.asahi.com/articles/ASHCV0212HCTUQIP04F.html




夕方、散歩に出かけるミックと獣医師の池田史朗さん。
ミックは昨年8月に保護されて以来、川崎市動物愛護センターで、もらい手を待つ。食欲を失うなどの症状が出るアジソン病を患うが、薬で治療を続け元気を取り戻している。
「数年前なら処分されていましたね」と池田さん。
年内にいい家族との出会いがあればと願う=川崎市高津区


川崎市動物愛護センターでの譲渡会を訪れた家族。
引っ越しを機に犬を探しに来た。
父親は「子どもたちも大きくなり、飼う責任も持てる」


神奈川県動物保護センターの譲渡会で生後5カ月の雌の子猫を引き取った鈴木キヨ江さん。
東京から故郷の神奈川県平塚市に戻ったのを機に、飼うことにした。
「猫と暮らすのは久しぶりで本当にうれしい」。
木葉(このは)と名付けた=平塚市


川崎市動物愛護センター内にある、犬や猫を殺処分する部屋に立つ角洋之所長。
「このような施設が必要の無い社会になれば」=川崎市高津区


保護される犬や猫が減り、使われなくなった神奈川県動物保護センターの殺処分機。
いまは獣医師が麻酔薬を使い、一匹一匹の最期をみとる=平塚市

捨てられた犬や猫などの行政による殺処分が全国で年間10万匹を超えるなか、川崎市動物愛護センターでは、2013年度から犬の殺処分ゼロを達成している。
職員たちの努力、飼い主のモラルの向上、そしてボランティアによる譲渡活動の高まりが、小さな命を救っている。
同センターでは今年7月から譲渡会を毎月催すようになった。
施設は市民に開放され、子どもたちに命の大切さを伝える動物愛護教室を、昨年度は51回開いた。
職員たちの一部は獣医師でもあり、犬や猫の去勢・避妊手術も担当。
子猫にミルクを与え、犬との散歩も欠かさない。
現在、職員全員で約60匹の犬や猫の世話をする。
猫については昨年度、犬の約3倍となる437匹が同センターに収容され、うち12匹は獣医師の麻酔薬で処分された。
角洋之所長(54)によると、同センターでは30年ほど前は多いときで年間約8千匹の犬や猫を殺処分した。
「ゼロにできたのは、持ち込まれる数が減ったからに過ぎない。増えれば、また処分せざるを得ない」
(写真・文 杉本康弘)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 3575

Trending Articles