猛暑でレッサーパンダぐったり 福井35.8度、最高更新
2013年7月11日(木) 福井新聞
おなかを上にして体の熱気を逃がすレッサーパンダ。
連日の猛暑に動物もぐったり=11日午後4時、鯖江市西山動物園
福井県地方は11日、高気圧に覆われて朝から気温が上昇、猛烈な暑さとなった。
福井市で最高気温が35.8度となるなど、10観測地点のうち5地点で猛暑日を記録した。
福井地方気象台によると、高気圧に覆われたことに加え、南から暖かく湿った空気が流れ込み、雲がなく直射日光の影響で気温が上がった。
7地点で今年の最高気温を更新し、福井市をはじめ同市越廼、敦賀市、小浜市の4地点が今年初の猛暑日を記録した。
同日午後5時までの24時間に、勝山市や坂井市などで6人が熱中症とみられる症状で医療機関に搬送された(福井新聞調べ)。
この日、鯖江市西山動物園では、レッサーパンダが体の熱を逃がそうとあおむけになったり、日陰に寝転ぶなどして暑さをしのいでいた。
レッサーパンダは暑さに弱く、扇風機を付けた日陰の部屋で休憩させるなど対策を取っているという。
職員は「今年は特に暑くなるのが早かったのでつらいと思う。お客さんには申し訳ないが、レッサーパンダの体調が優れない日は公開を取りやめることもある」と話していた。
一方、福井市の足羽山公園ミニ動物園ではポニーが気持ちよさそうに水浴びをしていた。
県内は猛烈な暑さが連日続いており、福井市など5地点は4日から8日間連続で最高気温が30度を超える真夏日となっている。
夜になっても気温は下がらず、熱帯夜となる地点も相次いでいる。
暑さは12日まで続き、同日の最高気温は嶺北、嶺南とも34度の予想。
13日は梅雨前線が日本海から南下して雨が降る見込みで、暑さは一段落しそう。