吉田羊が訪れた救助犬“夢之丞”に感動
『24時間テレビ』の反響で関係団体HPがパンク
『24時間テレビ』で放送された、殺処分されるところを引き取られて災害救助犬として活躍する夢之丞(ゆめのすけ)のドキュメンタリーが反響を呼んでいる。
夢之丞がいる施設を訪れた女優の吉田羊のブログには「夢之丞君。泣きました。感動しました」「震えて、怯えて、おもらししてる姿。もう、二度と見たくないです」「命の尊さが広まって欲しいです」などの感想が届いており、ツイッターでも夢之丞に関するつぶやきが多数見受けられた。
8月22日の夜、『24時間テレビ38 愛は地球を救う』(日本テレビ系)のなかで放送された“女優・吉田羊が涙・・・
人間に殺されかけた子犬が人間を救う災害救助犬に”で吉田羊が訪れた、ピースウィンズ・ジャパン災害救助犬訓練センター(ピースワンコ・ジャパン)の公式HPが放送時から一時閲覧できない状態になった。
『Facebook「ピースワンコ・ジャパン」 』では「【ご報告・お詫び】ピースワンコHPの接続障害ついて」と案内があり、「年代問わず多くの皆さまに救助犬・夢之丞のこと、日本の殺処分の現状、またピースウィンズ・ジャパン(ピースワンコ・ジャパン)のことを知って頂けたのではないかと思います」と反響の大きさを伝えている。
(ホームページ:http://peace-wanko.jp/)
捨て犬だった夢之丞は、広島県動物愛護センターで多くの犬たちがガス室へ送られていくのを見ながら、自分も殺処分を待つだけだった。
2010年11月、夢之丞は広島県動物愛護センターで殺処分される順番を待っていた。
しかし、処分数が多くて後に回された夢之丞に救いの手が舞い降りる。
ピースウィンズ・ジャパンの大西さんがやってきて引取り、災害救助犬として育成する。
人間不信となった夢之丞はなかなか心を開こうとせず、ほかの犬に比べて訓練も進まない。
訓練士の並々ならぬ努力、生活を共にして、夢之丞はがれきの中を歩く練習などを厳しい訓練を繰り返し乗り越えてきた。
初めての出番がきた。
広島土砂災害、被災地に入ると、泥まみれになりながら救助活動を続ける消防隊や自衛隊の姿に人を見る目が変わったかのように、自ら泥のなかを探し出す。
あれほど酷い目にあった人間を助ける救助犬となった瞬間だ。
その後フィリピン、ネパールにも派遣されて救助活動を行っている。
ただ人間への不信感は残っており、吉田羊 が救助犬となった夢之丞を訪れた時にも距離を置いて近づこうとしなかった。
しかし、一緒に散歩をするうちに少しずつ彼女を受け入れる。
『吉田羊オフィシャルブログ「放牧日記」 』には番組を見たファンから「徐々に羊さんに対して心を開く夢之丞、それを喜ぶ羊さんに私は涙しました」「色々考えさせられますね。現状を知ったところで、自分の無力感とか・・・」などの反響があり、「最近これほど感動した動物と人間とのドラマを見たことはなかった!」とドラマ化を期待する声も出ている。
ツイッターでも「責任もって飼えないなら飼わないでほしい。動物の命を大切にしてほしい」「保護主さんが言っていた“夢之丞を通じて人の愚かさを知ってもらいたかった”という言葉・・・」など番組に関するつぶやきが続いている。
こうした状況でピースワンコ・ジャパンのHPにもアクセスが集中してパンクしてしまったようだ。
【動画】 ピースウィンズ・ジャパン/夢之丞の物語
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)