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障害者就労支援施設が犬やネコの飼い主探し

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障害者就労支援施設が犬やネコの飼い主探し
 通所者が癒されながらペットの人慣れに一役買う 北海道当別町

2023年7月19日(水) 

北海道放送(株)
札幌市の隣、当別町にある障害者たちの自立を支援する事業所が、北海道内であまり例のない仕事を始めました。
その仕事が通所者に、もたらした「効果」とは?

人懐っこいワンちゃんに、おやつに夢中なネコちゃん。
札幌市の隣、当別町にある障害者の自立をサポートする就労継続支援B型の事業所です。
鈴木皓太記者 「ポメラニアンのヘレンちゃんです。産まれた際に母親に足を咬まれ、右足がありません。ただ、人懐こくて散歩もできる、元気いっぱいの子です」
この事業所は、札幌市でトリミングなどを行うペット関連ショップの会社が今年3月に開業したもので、病気などの理由でペットショップでの販売が難しく、行き場を失った犬や猫たちを引き取り、飼い主を探すのが主な仕事です。

運営会社「パウ」 渡邉泰代表 「ブリーダーさんから預かって、すぐ(新たな飼い主に)渡すのはちょっと無理がある。利用者さんが世話をして、人慣れをさせて渡せたらもっといいんじゃないかということで、この事業を始めた」
この事業所には、知的障害のある人やうつ病の人たちなど7人が通っていて、犬やネコたちの世話をしたり、運営会社の店で配るグッズを作ったりして、通所者の自立をサポートしています。
通所者のひとりで、看護師のひろさんです。
20年ほど前にうつ病を発症し、病院勤務を続けていましたが、4、5年前から引きこもりがちになり、家からほとんど出られなくなってしまったといいます。
事業所に通う ひろさん(仮名) 「犬が大好きで。引きこもりだったところから、外に出ていこうと考えていたところで見つかったので」
ペットのお世話をすることで、自らも「ある効果」を実感しているといいます。
事業所に通う ひろさん(仮名) 「動物を飼うっていうことは命を預かることになるので、責任を負うということだと思うんです。そこも含めて動物を飼うということは、とても素晴らしいことだと思います」
事業所に通う別の人も…。
利用者 「犬猫にとりあえず癒される」
事業所の管理責任者で社会福祉士の佐藤さんも、動物たちがもたらす効果に「可能性」を感じています。
「パウルーム」管理責任者 佐藤史彰さん 「人と向き合う、話すことに恐怖心を覚える方がいるんですけど、そこに動物がいると緩和されて、ハードルが少し下がる、そういう力が動物にある」
事業所に通う ひろさん(仮名) 「社会につながりながら、自分のできることをどんどん増やしていきたい」
この事業所では、動物たちとの触れ合いを通して地域社会とのつながりをさらに強め、通っている人たちの自立を促したいと話しています。


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