避難所のペットOKに=自治体向けガイドライン作成−環境省
2013/05/11 時事通信
東京電力福島第1原発から半径3キロ圏内の一時帰宅で、約4カ月半ぶりに愛犬と再会した住民=2011年9月、福島・大熊町
環境省は11日、地震などの災害時に被災者が避難所や仮設住宅にペットを持ち込むことができるよう、自治体に受け入れ体制の整備を求める方針を決めた。
今月中に受け入れのガイドラインを作成し、自治体、関係機関に配布する。
東日本大震災では、避難所への持ち込みを拒まれ、ペットとの車中生活を余儀なくされる被災者が見られた。
また東京電力福島第1原発事故が発生した福島県では、警戒区域内に犬や猫などを残して避難し、餌不足で死なせてしまうケースがあった。
同省は、ペットを家族の一員と捉え、「一緒に避難することが被災者の心の安定にもつながる」(動物愛護管理室)と判断し、避難所、仮設住宅での受け入れを自治体に要請することにした。