チビのおねがい
姿はなくとも想いは永遠! そんな物語が書きたくて( 室井滋)
チビのおねがい
室井滋・作 カワダクニコ・絵
新 刊
100歳になる猫のチビは、鏡の中に現れた鏡の精に、「もうすぐこっちの世界へ来るんだよ」と告げられます。
「ぼくがいなくなったらチョコちゃんが悲しむ! そんなのだめだ!」と、チビは自分のそっくりさんを探すため、オーディションを開催します。
目が丸くて、おっぽが長くて、鼻がハートのかたちのチャトラのオス猫・・・
ようやく見つけたチビ2号に、自分の癖や仕草、好物などあらゆることを教えこむと、ついにチビ2号をチョコちゃんの元へ送りだすときがやってきます。
チャトラ猫のチビは、室井滋さんが初めて飼った猫。
本書は、そんなチビとの別れをモチーフにして、チビの視点で書かれた物語です。
動物と家族のように暮らす人たちにとって、ペットとの死別はつらい出来事です。
でもペットのほうでも同じように別れをつらく感じ、また飼い主のことを思いやっているのです。
姿がなくなっても想い続ける気持ちをちょっぴり切なく、でも室井さんらしく、明るくユーモラスに描いています。
保護猫や老猫の問題にも関心を寄せ、愛してやまない猫たちのために活動されている室井滋さんが、今もっとも心から伝えたい物語です。
対象年齢 : 3・4歳〜 / 小学校低学年〜 /
小学校中学年〜 / 一般
サイズ: 280×210×8ミリ
ページ数: 32ページ
ISBN: 978-4-7746-2286-6
Cコード: C8793
発売日: 2023年2月13日
定価(税込):1,540円(本体1,400円)
【著者紹介】
室井滋
富山県生まれ。女優、エッセイスト。2011年に、『しげちゃん』(金の星社)で絵本原作デビュー。その後、『しげちゃんとじりつさん』『しげちゃんのはつこい』『タオルちゃん』(いずれも金の星社)、『会いたくて会いたくて』(小学館)、『ウリオ』(世界文化社)ほか、多数の絵本を手がける。全国各地で「しげちゃん一座」の絵本ライブを開催。また、映画『ファインディング・ドリー』では、ドリーの日本語吹き替えを担当している。
はじめて飼った猫は、麗しのチャトラのチビ(♂)。本書に出てくるチビのモデルになっている。
カワダクニコ
1978年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、デザインの仕事をしながらイラストレーターに。2011年『ねこのにゃーた うみへいく』で第17回おひさま大賞優秀賞受賞後、『ねこのにゃーた 』(小学館)で絵本デビュー。作品に、『おうちくん』(303BOOKS)、『ワニくんのながいかお』(日本マクドナルド)、『おばけえん』(教育画劇)などがある。
はじめて飼った猫は、大学生の時に拾った兄弟猫のくりと、きなこ。くりはチビと同じチャトラの猫で、24歳まで生きた親孝行猫。