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後ろ足を切断された猫を保護

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後ろ足を切断された猫を保護、虐待か?
 2キロ離れた場所でも…警察が捜査中、同一犯の可能性も

2023年3月25日(土)  

愛知県一宮市内で、右後ろ足を切断されたキジトラ猫が見つかりました。
同市内で保護猫活動に取り組むボランティアのhinataboccoさん(@hinatabocco_k)が保護し、警察に通報。
hinataboccoさんによると、何者かが刃物でキジトラ猫の足を切断したとみられ、愛知県警一宮署が動物愛護法違反(虐待)の疑いがあるとみて捜査しているといいます。
hinataboccoさんは「2キロほど離れた場所で猫の虐待事件が起きており、その関連を含めて警察の方が捜査しています。早く犯人が捕まることを願っています」と話しています。


右後ろ足のない猫がごみ置き場を行ったり来たりしていたという情報が入った(hinataboccoさん提供)

ごみ置き場で片足の猫を保護 何者かが刃物で足を切断した可能性が高い
後ろ足を切断されたキジトラ猫が保護されたのは、3月15日午前1時ごろ。
ごみ置き場に設置した保護器に入ったそうです。
「ごみの日になると後ろ足が1本ない猫ちゃんがゴミをあさっているとの情報をいただきました。捜索してみると、ごみ置き場を何度も行ったり来たりして、匂いをかぎ食べられるものを探しているようでした。すぐに保護器を設置いたしましたが、なかなか入らずいなくなっていましたが…それから2週間違うごみ置き場に現れたとの情報があり、保護器を設置。ようやく夜中に猫ちゃんが入ってくれたんです」(hinataboccoさん)
キジトラ猫を保護した後、夜明けを待って動物病院へ。
獣医師に足の切断部分について診てもらいました。
「傷の診断ですが、骨の切断面や骨の形状から医師の手によるものではない、何か刃物で一気に切断したと思われるとの診断でした。つまり、虐待された可能性が極めて高いとのこと。診断結果を聞いて、すぐに警察に被害届を出しました」(hinataboccoさん)
キジトラ猫は3日ほど入院。
退院後は、hinataboccoさんが運営する「保護猫ハウス」にお迎えして、ケージの中で過ごしています。
そして名前を、大吉くんと名付けました。
推定3歳くらいの男の子だといいます。
「傷の状態は化膿や壊死などはなく良好です。ただハウスに来てからも人間への恐怖心が強く、近づくと威嚇します…先日保安課の警察の方が捜査のためハウスに来ていただいたときも、シャーしていました。警察の方々は、周辺の聞き込みなどをされているほか、別の現場で起きた虐待事件との関連も調べているようです。 全国で虐待事件が起きています。小さな命の大切さをみんなが考えてほしい…どうしたら小さな命にみんなが目を向けてくれるのだろか?日々考えています。これからも小さな命を守ることに一生懸命頑張ります」(hinataboccoさん)

◇ ◇

3月1日、埼玉県内の中学校で起きた襲撃事件の犯人の高校生も猫の虐待を繰り返していたといいます。
こうした動物虐待が人への暴力行為に発展する恐れもあり、hinataboccoさんは「早期逮捕を願いつつ、警察の捜査を見守りたい」と話しています。

 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)


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